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2010-07-23

エピローグ「先輩、私とみんなのその後」

婚約の翌日、月曜日
僕、七咲、松原、華村、塚原先輩、森島先輩の6人は……
また今日から大学の講義があるため、昨日夜遅くに帰って来た。
輝日東で七咲の両親、郁夫、梅原、美也に見送られて帰って来た。
帰りの電車では他の4人が気を遣ってわざと僕と七咲だけにしてくれたが……
お互い、何を話していいのか分からず、結局終始無言だった。
松原、華村たちからはすごく残念がられた……。

そして時刻はすでに9時を回っている……

新居
橘「スコー、スカー……ん?」
僕はふと目を覚ました。
橘「ふあ~あ。よく寝たなぁ」
橘「あれ?今何時?」
僕は慌てて時計を見た!
橘「うわあああ!!もう9時じゃないか!!1限に間に合わないよ!!」
橘「どうして起こしてくれなかったんだよ、七咲!!」
僕が文句を言いに七咲の部屋に行くと……
橘「あ……かわいい」
七咲「ん……先輩……好きです……」
橘「あ……」
橘(き、きっと……寝言……だよな?)
七咲が幸せそうな顔で寝言を言いながら眠っている。
七咲「ん……」
橘(ずっと、このまま……七咲の寝顔を見続けていたい……)
橘(いや、ダメだろ!!二人とも1限に遅刻してるんだから!!)
橘(ここは……起こしてあげるのが本当の優しさだよな?よし!!)
七咲「……」
橘(とは言ったものの……やっぱりかわいいから起こしたくない!!)
橘(どうするんだ!?どうすればいい??)
七咲「先……輩……」
橘(く、唇……もう一度、キスを……)
僕は七咲の唇に吸い込まれ、そのままキスをした。
橘(七咲……好きだ……)
七咲「んん……あ……先輩?」
橘「あ、ごめん。起こしちゃった?もう9時だよ」
七咲「え?あ……本当に……」
橘「おはよう」
七咲「おはよう……ございます」
橘「あ……あはは」
七咲「って!ええっ!?1限遅刻じゃないですか!どうして起こしてくれなかったんです?」
橘「ごめん。僕もついさっき起きたばっかりなんだ」
橘「七咲が起こしてくれなかったから文句言いに来たら……」
七咲「私が寝てたと……え??」
橘「ど、どうした??」
七咲「先輩に……見られちゃったんですね……寝顔」
橘「そ、そういうことになるかな」
七咲「おまけにキスまで。私としたことが……。最低」
橘「ええっ!?」
七咲「と、とにかく、早く学校行きますよ!!」
橘「うん!!」

二人とも慌てて支度をし、コンビニで朝食を買ってそれぞれ大学に向かった。

橘しゅうの大学
1限目残り30分
僕は講師にバレないように後ろの席に座った。
ちょうど華村の隣が空いていて助かった。
橘「間に合った」
華村「間に合ってねぇよ。遅刻だよ、お前」
橘「ああ、わかってる」
華村「珍しいじゃねぇか。七咲がいるのに遅刻するなんて。こりゃ明日雨だな」
橘「うん、そうだな」
橘(考えてみれば、いつもしっかり者の七咲が起こしてくれたおかげで、僕は遅刻せずに済んでいた)
橘(いつもはちゃんと朝早く起きる七咲が今日だけ珍しく寝坊するなんてな……)
橘(無理もないか。昨日あんなことがあったわけだし)
橘(相当嬉しかったんだろうな。思わず寝坊しちゃうくらいに)
華村「おい、何ニタニタ笑ってんだよ?」
橘「うん?僕今笑ってた?」
華村「気持ち悪いくらいに」
橘「あ……あははは」


その夜
新居
七咲「……」
橘「……」
七咲「……」
橘「もしかして……まだ怒ってる?寝坊したこと」
七咲「当たり前です」
橘「……だよね。はぁ」
七咲「……」
橘「でもさ、七咲の寝顔……すごく幸せそうだったよ」
橘「見ていてすごく微笑ましかった」
七咲「……」
橘「ついこの前までは寝顔を見るどころか眠れない日が続いていた」
橘「僕が山からの転落事故で記憶喪失になっていたあの時はね」
橘「でも、そこから無事に記憶を取り戻して、婚約までして……」
橘「やっと二人とも肩の荷が下りて……安心して眠れたからじゃないかな?」
七咲「……」
橘「だから、寝坊は別に悪いことじゃないと思う。むしろ良かった」
七咲「そんなこと……言われなくてもわかってます」
七咲「ただ……自分が寝坊したことが悔しくて悔しくて」
橘「仕方ないよ。誰でも必ず一度は失敗はする。人間だからな」
橘「僕なんて今まで何度失敗したことか」
七咲「……仕方ないですね。今日だけですよ」
七咲「その代わり、明日からはちゃんといつも通りの時間に起きますよ」
七咲「先輩もそのつもりで!」
橘「うん。もちろんだ」
七咲「じゃあ、私は夕飯の後片付けをするので……」
橘「いや、今日は僕がやるよ。先風呂入っていいよ」
七咲「いえ、このくらい私が……」
橘「今日くらい代わるって!いいから先に風呂入って」
七咲「……はい。ではお言葉に甘えて」
橘(そうだ。いつも七咲には負担を掛けっぱなしなんだ)
橘(結婚してからもこんな調子じゃ、七咲の身がもたない)
橘(僕が代われることは僕が率先して代わらないと!)

こうして今日一日が終わった。
結婚まであと3年半……
僕は七咲のために出来る限り努力していこうと思う。


ちなみに、この日から約1年半後の話。
記憶喪失になった僕のために尽くしてくれた仲間たちのその後は……
松原正義と華村政治は無事にすべての単位を取得し、進級が決まった。
橘美也はなんとか大学に補欠合格し、実家から通うことになった。
梅原正吉は無事に父親の跡を継いで東寿司を経営することになった。
森島はるか先輩も無事に進級し、就活に励んでいる。

塚原響先輩は大学4年生で、医療実習で忙しい毎日だ。
医学部は6年制なので、まだ卒業ではない。
そんな忙しい毎日の中にもちょっとは変化があったようだ。
塚原「お待たせ」
男性「ひびき、遅いじゃないか」
塚原「あ、ごめん。レポート書いてた。締切り明後日だから」
男性「そっか。じゃ、行くぞ」
塚原「うん」
どうやら塚原先輩にも春が来たようだ。
初恋の相手の話を聞いてから自信を取り戻し、見事に彼氏ができたらしい。
おめでとう、塚原先輩。

そして僕と七咲も学業に励み、問題なく単位を取得していった。
そんなの当たり前だ。
二人で無事に留年することなく卒業しなければ意味がない。
卒業の先に待っている、結婚という名の人生のゴールのためにね!
これからも結婚に向け、僕と七咲は共に歩んでいく。



七咲アフターストーリー
エピローグ「先輩、私とみんなのその後」
END

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