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2010-06-10

第8話「先輩、今日は創設祭ですね」

あれから時は流れ、季節は冬。
七咲と付き合い出してからまもなく1年になる。
12月24日の創設祭を1週間前に控えた今日、
僕はいつも通り校舎裏で七咲と昼飯をとる。

橘「七咲、お待たせ」
七咲「先輩、お疲れ様です」
橘「それにしても大学受験対策の特別授業は特別に眠いなぁ」
橘「ああ、だから特別授業って言うのか!」
七咲「あの、それ、どういう意味ですか?」
橘「あ、いやいや。なんでもない」
橘「それじゃ、食べようか。いただきます」
七咲「はい。いただきます」
橘「そういえば、もうじきクリスマスだね」
橘「七咲は予定とかあるの?」
七咲「ええ、もちろんです」
橘「え?だ、誰と、過ごすの?」
七咲「そんなの…決まってるじゃありませんか」
橘「まさか郁夫か!あいつめ…」
七咲「え?誰もそんなこと言っていませんが」
橘「え?じゃあ誰?」
七咲「…鈍感」
橘「え?今何か言った??」
七咲「い、いえ、何も。本当にわからないんですか?」
橘「うーん………降参」
七咲「た…橘先輩に……決まってるじゃ…ないですか」
橘「え?よ、よく聞こえなかった。もう一度」
七咲「橘先輩に…決まってるじゃないですか!」
橘「ああ!僕ね…え?ええええ??」
七咲「…先輩。その反応は…わざとですね?」
七咲「わざと私の口から言わせた…」
橘「バレたか…」
パクッ。
橘「あああああ…僕の玉子焼きが!」
七咲「しかえしです!クスッ」
橘「うう…」
七咲「まあ、それは置いといて」
橘「置かないで…」
七咲「先輩は行きたい所とかあります?」
橘「行きたい所…そうだな…」
橘(去年のクリスマスの温泉デートはすごかったよな。色んな意味で)
橘(七咲のバスタオルがはだけて…うおおおおおお!)
橘(あれはすごかった!見物だった!思い返しただけでも胸が熱くなるぞ!)
七咲「あの、特に行きたい所がなければ私が…」
橘「待って!温泉に行こう!」
七咲「…」
橘「…うう、何だ!?その軽蔑するような怖い目つきは!?」
七咲「先輩が何を想像していたかわかりました。却下です!」
橘「なにいいいいいいい!?」
七咲「それに去年と同じ場所では芸がありませんので」
橘「う…あっさり否定された」
七咲「では、今年も私に任せてください」
橘「そ、それはいいけど。七咲はどこに行きたいの?」
七咲「創設祭です」
橘「創設祭?え、他の場所じゃなくて?どうして?」
七咲「どうしてと言われましても…」
七咲「先輩は輝日東高校の生徒であるにも関わらず、」
七咲「輝日東高校の創設祭に一度も出ないまま卒業するんですか?」
橘「あ…そう言われてみれば納得だな」
七咲「去年は…仕方ありませんでしたが、一昨年は…」
橘「うん、サボったんだよな」
七咲「ですから、今年の創設祭は先輩にとって最初で最後の創設祭なんです」
七咲「私と一緒に…出ませんか?」
橘「うん、そうしようか」
七咲「はい」

こうして、1週間後の創設祭に、七咲と一緒に参加することになった。
七咲はなんだか嬉しそうだ。
ちなみに僕は1ヶ月後の大学センター試験、2ヵ月後の志望校の一般入試を受ける。
最近ますます成績が上がってきたとはいえ、まだまだ油断できない。
創設祭までの1週間、そしてその2ヶ月後まで一生懸命勉強しよう。
それにしても推薦入試で国公立大学の法学部に合格した絢辻さんが羨ましいよ。



12月24日
17時
輝日東高校
橘(ついにやって来た創設祭。参加するの初めてなんだよな…)
橘(七咲とは5時の待ち合わせなんだけど…)
七咲「先輩、こんばんは」
橘「ああ、七咲か。今日はまず、どこ行こうか?」
七咲「えっと…」
??「そうでさぁねぇ…」
橘「え?」
七咲「え?」
??「どこ行こっか、逢ちゃん?」
橘「も…」
七咲「森島先輩!」
森島「グー!良い子、良い子」
橘「お久しぶりです。森島先輩」
七咲「逢いたかったです。森島先輩」
森島先輩「わぉ!歓迎されちゃった」
橘「今日はどうしてここへ?」
森島「私の大学はもう冬休みなのよ。試験も終わってね」
七咲「え…早いですね」
森島「ねぇ、いいでしょ」
橘「はい、羨ましいです。…あ!塚原先輩は?一緒じゃないんですか?」
森島「なーに?私だけじゃ不満なの?」
橘「い、いえ。森島先輩だけでも逢えて嬉しいです」
森島「グー!良い子ね」
七咲「それで、あの、塚原先輩って…」
森島「ひびきちゃんは来られないの。試験なんだって」
橘「そ、そうですか。逢えなくて残念です」
七咲「やっぱり忙しいんですね。塚原先輩」
??「こーら、はるか。嘘はやめなさい」
橘「塚原先輩!」
七咲「塚原先輩!」
塚原「久しぶりね。橘くんに七咲」
森島「あ、ひびきちゃん、今日は来られないはず…」
塚原「誰も最初からそんなこと言ってないでしょ」
塚原「私はちょうど今来たところ。そしたら懐かしい面子が揃ってるのが見えてね」
森島「あれ?そうだっけ?」
塚原「はぁ…」
七咲「…」
橘(出たよ、森島先輩の物忘れ)
塚原「そうだ、七咲。この前のインターハイ優勝、おめでとう」
七咲「あ、ありがとうございます」
塚原「去年優勝した私の記録まで塗り替えるなんてやるじゃない」
塚原「やっぱり私の目に狂いはなかった。さすがね」
七咲「い、いえ…」
七咲はかなり照れている。
塚原「七咲になら次の部長を安心して任せられるわ」
七咲「…」
森島「こら、ひびき。逢ちゃんをいじめないの!」
塚原「別にいじめてなんか…」
森島「逢ちゃん、顔真っ赤にして余計かわいくなっちゃったじゃない」
七咲「…」
塚原「…」
橘(なんか…ツッコミ所が違うような…)
塚原「これ、インターハイ優勝記念のお土産よ。こっちが…七咲」
七咲「ありがとうございます」
塚原「それから、こっちが…橘くんね。はい」
橘「え?僕は特に何もしてないんですが」
塚原「ふふ、インターハイで大声を出したそうね。聞いたわよ」
橘「あ!」
七咲「……恥ずかしいですよ、塚原先輩」
塚原「ふふ。橘くん、これからもうちの次期部長を支えてあげてね」
橘「わ、わかりました!お土産ありがとうございます」
森島「やっぱり逢ちゃんはうちの自慢の次期部長ね」
七咲「え…そ、そんなこと…ないですよ」
塚原「こら、はるか。あなたが言うことじゃないでしょ」
森島「いいじゃない。ひびきちゃんのいけず」
塚原「そのお菓子、とてもおいしいから、ぜひ二人で食べてね」
橘「ありがとうございます」
七咲「ありがとうございます」
森島「ねぇ、ひびきちゃん。私にはお土産ないの?」
塚原「さて、それじゃ水泳部のおでん屋にでも顔出そうかしら」
森島「ちょっと、無視しないでよ。意地悪」
塚原「あ、二人とも。今日は私がおごるわ」
橘「え?」
七咲「いいんですか?」
塚原「ええ。頑張った七咲と、そばで支えてくれた橘くんへのご褒美よ」
橘「ありがとうございます」
七咲「ありがとうございます」
森島「ねぇ、私は?」
塚原「はるかは自腹ね。じゃ、行きましょ」
橘「はい」
七咲「はい」
森島「ひーどい。ひーびーきー!」

30分くらい水泳部のおでん屋でおでんを食べながら立ち話をする。
塚原先輩に逢えて水泳部員はすごく嬉しそうだった。

塚原「さて、そろそろ時間だから、この辺でおいとまするわ」
水泳部員「えー!もう行かれるんですか?残念です」
塚原「ちょっとコンテストを見に行こうと思ってね」
森島「ミスサンタコンテストとベストカップルコンテストね!」
森島「私も楽しみだわ」
塚原「今年は特におもしろそうだって聞いたから、あなたたちもどう?」
水泳部員「そうなんですか?じゃあ、後で一緒に見に行きたいですね」
橘「へぇ、今年はすごい人が出るのかな?」
七咲「なんだか楽しみです」
塚原「ふふっ。ええ、楽しみね」
橘(何だ、今の塚原先輩の不敵の笑み…一瞬寒気がしたぞ…)
橘(ははっ、まさかな。塚原先輩に限ってそんなことはな…)
森島「じゃ、行きましょ」
橘「はい」
七咲「はい」


18時
ステージ前
塚原「さて、着いたわね」
森島「それじゃあ、早速!」
二人とも何かを取り出そうとしている…
橘「え?何が始まるんですか?」
橘(なんか嫌な予感がする…)
七咲「あの…お二人とも…何を…」
塚原「せいの」
森島「じゃじゃーん!」
橘「二人分の衣装!?そして男女用…」
七咲「え?まさか…」
塚原「そう。あなたたち二人にはベストカップルコンテストに出てもらうわ」
森島「そのための衣装をひびきちゃんと一緒に買っておいたのよ」
橘「ええっ??」
七咲「ええっ!?」
塚原「ふふっ。驚いてる」
森島「ごめんね、驚かせちゃって。これは私の思いつきなの」
塚原「一週間前にはるかから電話が来たのよ」
塚原「創設祭に一緒に行かないかって。もちろんokしたわ」
森島「それで、どうせ行くなら何かおもしろいことをしようと思って…」
森島「逢ちゃんと橘くんに目をつけたわけね」
橘「それで僕と七咲をベストカップルコンテストに…。なるほど」
七咲「で、でも、もし私たちが創設祭に来なかったら、どうするおつもりだったんです?」
塚原「それはないわ。今までの二人を見てきたら、なんとなく二人の思考が読めたわ」
塚原「今年は彼にとって最初で最後の創設祭。だから来るんじゃないかと」
橘「すごい!当たってる!!」
七咲「今までのはすべて二人の演技だったんですね」
森島「そうそう、ビックリってやつよ」
塚原「ドッキリ…でしょ?」
森島「そうそう、それよー」
塚原「はぁ。それじゃ、二人とも着替えましょ」
塚原「私が七咲の着替えを手伝うから、はるかは外で待機していなさい」
森島「ええっ!?私も手伝いたい!」
塚原「私一人で十分よ。それにはるかは…」
森島「…わかったわ」
橘(え?森島先輩が素直に返事したぞ?これも何かの作戦なのか??)
塚原「七咲、行きましょ」
七咲「はい。先輩、また後で」
橘「ああ」

男子更衣室
橘(七咲とベストカップルコンテストか…うう、緊張するなぁ)
橘(お!この衣装、結構僕に似合うんじゃないか?)
橘(この衣装を着るからには僕がしっかりしなくちゃな!)
橘(よし、着替え終わったぞ。行くか)

一方、その頃
女子更衣室
塚原「似合うわ、七咲」
七咲「そ…そうですか?なんか…可愛すぎる気が…」
七咲「それに胸元が…」
塚原「ううん、似合うわ。橘くんもびっくりすると思う」
七咲「ありがとうございます」
塚原「ところで、七咲」
七咲「はい」
塚原「彼が卒業したら、七咲はどうするの?」
塚原「彼が目指している大学は確か遠方だったわね?」
塚原「卒業したら離れ離れになるでしょ?」
七咲「それは……定期的に連絡を取り合って、時々逢いたいと思います」
塚原「七咲は…それでさみしくない?」
七咲「もちろん、さみしいです。でも、また逢えると信じて橘先輩を待つことにします」
塚原「そっか。……うまく…いくといいわね。じゃないと…私みたいに…」
七咲「え?塚原先輩、今何て…」
塚原「ううん、何でもないわ。ちょっと羨ましかっただけ。さ、行きましょ」

ステージ前
森島「遅いー!遅いぞぉ!私を待たせるなんて…やるじゃない」
橘「ご、ごめんなさい」
森島「グー。いいお返事ね」
森島「逢ちゃんとはうまくやってる?泣かせてない?」
橘「たぶん大丈夫です。泣かせてません」
森島「むむむ、自信なさそうね…さては…?」
橘「僕は七咲と一緒にいられてすごく幸せです!!」
森島「わぉ!びっくりしちゃった」
橘「ただ…今は一緒にいられるけど、卒業しちゃったら離れ離れです」
橘「しっかり連絡を取り合って、僕が暇なときに帰省して逢いたいと思いますが…」
森島「それでもさみしいわね。わかるわかる」
森島「でも、キミと逢ちゃんならきっと大丈夫よ。傍から見ていてそう思う」
橘「そうですか?」
森島「うん。だから、そんなワンちゃんが叱られてしょげたような顔しないの!」
森島「もっと自信持って!」
橘「はい!」
塚原「お待たせ」
七咲「先輩、お待たせしました」
橘「ああ、塚原先輩に七さ……うっ!!!!!」
ドキッ!
橘「あ……か、かわ、いい…」
七咲「え?あ…」
僕も七咲もともに赤面する…
橘(特に胸元がすごくセクシーだ…うう、なんだか興奮してきたぞ!!)
森島「二人とも遅いんだからぁ!」
塚原「待たせたわね。それではるか…どうだった?」
森島「それがね……」
僕が七咲に気を取られている隙に、塚原先輩と森島先輩が内緒話を始める。
塚原「そ。やっぱりね」
森島「私がしっかり彼をフォローしておいたから安心して」
塚原「はるかにしては珍しいわね」
森島「何よ、その『はるかにしては』って。ひびきちゃんたら…」
アナウンス「まもなく、ベストカップルコンテストが始まります」
アナウンス「参加者の皆さんはステージにお集まりください」
橘「それじゃ、行って来ます」
七咲「行って来ます」
塚原「二人とも頑張ってね」
森島「頑張れー!」



ベストカップルコンテスト
アナウンス「続いてのカップルは…」
アナウンス「3年A組橘しゅうくんと、2年B組七咲逢さんです」
橘「ど、どうも。3年A組橘しゅうです」
観客「かっこいい!…衣装が」
橘「おい!衣装が…かよ」
七咲「えっと…2年B組七咲逢です」
観客「かわいいいいいい!!」
七咲「え?…えっと…ありがとう…ございます」
橘(負けた。七咲の方が絶賛されている…)
アナウンス「お二人の出会いのきっかけは何ですか?」
橘「え?」
七咲「え?」
橘(まずい、どうしよう。校舎裏で黒猫のプーを探していて…)
橘(階段からふと上を見たら、七咲の競泳水着が見えた…なんて言えないよな…)
七咲「えっと…それはですね…校舎裏で…」
橘(おい!まさか七咲の奴、正直に言うつもりか??やめろー!!)
橘(僕が変態扱いされてしまうじゃないか!)
七咲「たまたますれ違ったんです」
橘(やめろー言うんじゃな…)
橘「え?…ええっ??」
七咲「え?」
観客「ええっ?」
アナウンス「おやぁ?違うんですか?」
橘「あ、いや…ちょっと言うのが恥ずかしくて言いたくなかったもので…」
アナウンス「なるほど。恥ずかしかったんですね」
観客「『ええっ!?それ言うなよー』ってか?」
観客「だらしないなぁ、彼氏のくせに」
観客「やーい、シャイボーイ!」
橘「うっ」
アナウンス「校舎裏でたまたますれ違ったことから二人の関係が始まったようです」
アナウンス「まさに運命のいたずらってやつですね」
アナウンス「それで…お互いの好きなところは?」
橘「はっ!?」
七咲「えっ!?」
僕も七咲も赤面して黙り込む。
アナウンス「おやおや、照れてるみたいですね。かーわいい!」
橘(七咲の好きなところ…好きなところ…うっ!)
橘(ダメだー。七咲の衣装の胸元に目がいってしまう…)
橘(余計緊張するよ…)
七咲「えっと、橘先輩の好きなところは…年上なのに頼りなくてちょっと可愛い…」
七咲「それでいて、年上だから時折見せる安心感にホッとします」
橘「え…?」
観客「おお!ヒューヒュー!言うねぇ」
観客「頼りない男だってクスクス」
観客「だって、見るからに変態そうな顔してんじゃん!俺の方がよっぽど頼り甲斐あるぜ」
橘(な、なんだって…)
観客「でも、よく見るとハンサムじゃね?彼」
橘(え?ハンサム??僕が??やった!)
アナウンス「なるほど。で…そんな頼りない彼氏は、彼女のどこが好きなのかな?」
橘「え?えっと…」
七咲「…」
七咲は少し照れている。
橘「えっと…その…」
橘(ダメだ…やめろ…そうやって僕を見つめるな…七咲)
七咲「先輩、早く…して…ください。恥ずかしいですから」
観客「はーやく!はーやく!」
橘(僕を急かすな!うう…七咲の胸元が…くそう)
観客「あいつ、もしかしてヘタレなんじゃね?」
観客「かもな。ははは…」
橘(うう…ぼ、僕はヘタレなんかじゃない!!言わなきゃ…早く…)
橘(七咲の好きなところ…七咲の好きなところ…ど、どうしても胸元に目が…)
七咲「…」
不安そうな目で見つめる七咲。
観客「はーやく!はーやく!はーやく!はーやく!」
アナウンス「どうやら…言えないみたいですね。それでは…」
橘(よーし、こうなったら!いけ、男・橘しゅう!!)
橘「待ってくれ!」
七咲「えっ?」
観客「おお?」
タタタ…ガバッ。
七咲「えっ??」
橘「僕は…七咲のすべてが好きだー!!」
橘「七咲のことが…大好きなんだーーーーーーーー!!」

僕はステージ上で七咲を思いっきり抱きしめてそう叫んだ!!
七咲「………」
観客「………」
アナウンス「………」
塚原「ふっ。彼やるわね」
森島「わぉ…大胆ね」
その場にいた塚原先輩以外のすべての人が唖然とする…
観客「ブラボー!!」
アナウンス「…!!す、素晴らしい!まさかの…大胆不敵な公然告白です!!」
橘(う…ど、どうだ!?)
観客からは歓声が湧き上がる!!
橘「よかった…」
七咲「よかったじゃありません!先輩、恥ずかしいです…」
そう言いながら七咲も僕の肩に手を回してくる。
観客「お!抱き合ったぞ!!いいぞ、もっとやれ!!」
観客「ちくしょう!羨ましいぜ!!」
観客「彼かっこいい!!」
塚原「七咲の好きなところを聞かれて、緊張のあまり何も言えず…」
塚原「やむを得ず、思い切った行動に出た…ってところかしら」
塚原「彼ならやると思ったわ」
森島「ひびき冷静すぎるわ!絶対おかしいって!」
橘「七咲…」
七咲「橘先輩…」

こうして、僕と七咲のベストカップルコンテストは…
最後に熱く抱き合うという最高のシチュエーションで終わった。
文句なしって感じで優勝を勝ち取った!
コンテスト終了後、僕と七咲は、仕事が終わって見に来た水泳部員や
塚原先輩、森島先輩から祝福された。
特に水泳部員からはかなり冷やかされて、僕も七咲も終始赤面していた。
やっぱり恥ずかしいよ…僕のバカ。
でも、そのおかげで優勝できたんだ。
もし、将来離れ離れになっても僕と七咲ならうまくやっていけるだろう。
このコンテストで自信がついた気がする。
もしかして、塚原先輩、森島先輩は僕らに自信をつけさせるために、
このコンテストに出場させてくれたのかな?
もし、そうだとしたら、お二人ともありがとうございます。


創設祭が終了し、塚原先輩、森島先輩を駅まで送り届けた僕と七咲は、
特に言葉を交わすことなく帰路を目指した。
そして分かれ道で…

七咲「それでは橘先輩、私はここで失礼します」
橘「ああ。気をつけて帰れよ」
七咲「はい」
七咲がその場を去ろうとする。
橘「あ、七咲」
僕は七咲を引き止める。
七咲「はい。何です?」
橘「今日は…ありがとうな。あと…ごめん。僕のせいであんな恥ずかしい思いをさせて」
七咲「いえ…。確かに恥ずかしかったけど…でも、すごく嬉しかったです」
橘「…そっか。ならよかった。じゃ、またな」
七咲「はい、失礼します」

こうして、僕と七咲の熱く熱い創設祭は終わった。
七咲からすごく嬉しかったと言われて安心した。
七咲、本当に今日はありがとうな。
これからも七咲を大切にすると誓うよ!

…その後、学校に行った僕と七咲は皆の注目の的となり、
休み時間の図書館や昼休みの校舎裏には人だかりができるようになってしまった。
そして、梅原は創設祭以来、一言も口を利いてくれなくなった。
梅原もあの観客の中にいたんだろうな、おそらく。
まあ、それはそれとして、これからも勉強を頑張っていこう!

第9話に続く。

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コメント

この作品が一番好きです!男らしいしゅうさんの行動にとても感動です。
一回読んでからまた何度も読み直すほど気に入ってしまいましたw
自分もこんな感じに大胆告白…無理ですね(´・ω・`)

Re: タイトルなし

ありがとうございます。
僕もたった今読み返してみたら、大胆でかっこいいなぁって思ってしまいました(笑)
無理ではないですよ!!勇気を出せばきっと!!

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