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2010-04-26

第2話「先輩、デートしましょう」

翌日
休み時間
図書館
橘「……」
七咲「……」
橘(うーん、この問題わからないなあ……七咲は……)
七咲「……」
橘(結構捗っているみたいだな……さすが七咲!集中力がすごいよ)
七咲「……」
橘(そういえば今日はお宝本の発売日じゃないか!早く読みたいな……)
七咲「……?」
橘(梅原によると今週号は特にすごいらしい!!くそう……)
七咲「先輩!手が止まっていますよ」
橘(ああ、早く読みたいぞー)
七咲「先・輩!」
ドガッ!
七咲に足を踏まれた……
橘「いてっ!な、何をするんだよ、七咲!?」
七咲「何をじゃないです!先輩は今なぜここにいるかわかりますか?」
橘「そ、それは……受験勉強をするため……だけど」
七咲「そうですね。先輩は、勉強をするためにここにいるんですよね?」
橘「う、うん」
七咲「だったらちゃんと勉強に集中してください」
橘「そう言われてもな……わからないんだよ」
七咲「わからない?……あの、先輩?」
橘「ん?」
七咲「とりあえずわからないところは飛ばしたらいいんじゃないですか?」
橘「それが……ここから先全部がわからないんだ」
七咲「え?……でも、手を止めるのも時間がもったいないですね」
七咲「どうすれば……あ。先輩、ここに先輩のクラスの人はいませんか?」
橘「え?」
七咲「わからない問題は誰かに聞くのが一番早いと思います」
橘「そう言われてもな……」
橘(絢辻さんに聞くのがベストだけど、そう都合よくいるわけが……)
橘(いた!)
橘「絢辻さーん!」
絢辻「え?ああ、橘くん」
橘「あ、絢辻さん!ちょうどいいところに!!」
絢辻「私に何か用なの?」
橘「うん。実は勉強を教わりたくて。いい……よね?」
絢辻「ええ。構わないわ」
橘「やった!」
絢辻「あ……ちょっと待って。そっちの子は?」
橘「ああ、えっと……」
七咲「私は2年B組の七咲逢です」
七咲「絢辻先輩……ですよね?創設祭実行委員長の」
絢辻「ええ。私は橘くんと同じクラスの絢辻詞よ。よろしくね」
七咲「はい。こちらこそよろしくお願いします」
橘「七咲は知り合いなんだ。今自分の勉強をしながら教えてあげていたところ」
七咲「ええ…まあそんなところです」
絢辻「そうなんだ……」
橘「わからないのはこれなんだ」
絢辻「えっと……」


絢辻「それで、ここはこうやって覚えるの。いい?」
橘「うん。すごくわかりやすいよ」
絢辻「……と。そろそろ時間ね」
橘「うん、そうだね」
絢辻「それじゃ、私は先に戻るから。遅刻しないようにね」
橘「うん、絢辻さんありがとう」
七咲「橘先輩、よかったですね」
橘「ああ」
絢辻「ううん、いいのよ。またわからなくなったら遠慮なく質問してね」
橘「うん、ありがとう!」
七咲「さ、先輩。私たちも行きましょう」
橘「うん」

こうして、思いがけず絢辻さんから勉強を教わった。
それにしても絢辻さんは頭脳も性格もいいから頼りになるよな。


放課後
今日は水泳部の活動日ということで僕は一人で帰ることになった……
七咲は早くも後輩から慕われているようだ。
一人一人丁寧にフォームなどの指導をしているので忙しいみたいだ。
こりゃ三年生顔負けだな……さすが七咲!
七咲がいなくて今がチャンスなので今日発売のお宝本を買って帰ることにした。
まあ、勉強もいいけど、たまには息抜きもしないとな。
僕はお宝本を大事に鞄に入れ、無事家まで持ち帰った。


一方、その頃
商店街
七咲「……」
やっと部活が終わった……。
今年の1年生にも期待できそうな子がいてよかった。
橘先輩は先に帰ったから、私は一人で夕飯と明日のお弁当の買い物をして行く。
明日のお弁当は何にしようかな~。


七咲「これでよし……っと」
高橋「あらぁ、七咲さんじゃない」
七咲「高橋先生。こんばんは。先生も夕飯のお買い物ですか?」
高橋「そうなのよ。今晩のおかずは何にしようか迷ってて……」
七咲「でしたら……マーボー豆腐とかはいかがですか?」
高橋「え?マーボー豆腐?」
七咲「はい。お肉屋さんとお豆腐屋さんが特売日ですので」
高橋「あら、そうなの?」
七咲「はい」
高橋「じゃあ、そうしようかしら。七咲さん、ありがとう」
七咲「いえ。当然のことをしたまでです」

そういえば、前にもこんなことがあったな……
橘先輩と高橋先生がここで話をしていた。
その時の、先輩の、先生を見る目つきが嫌らしかった。
だから私は、先輩にわざとぶつかって、二人の間に割って入ったっけ。
先輩が先生に好意を持っていたから嫉妬していた……
ふふっ、今となっては懐かしい思い出……

高橋「あ、ねえ。七咲さん、一つ聞いていい?」
七咲「はい、どうぞ」
高橋「七咲さんって……うちのクラスの橘くんと仲いいの?」
七咲「えっ?」
高橋「図星なんだ」
七咲「あ、はい、まあ」
高橋「やっぱりね。彼とあなたが一緒にいるところをいつも見かけるから」
七咲「いつも……」
高橋「ええ。それと……あなたと一緒にいる時だけ彼の表情が違うのがわかる」
高橋「こう……何と言ったらいいのか……そう、笑顔ね!」
七咲「笑顔……ですか?」
高橋「うん。あなたと一緒にいる時、彼、なんだか楽しそうに見えるのよ」
高橋「私、昨日の個人面談で彼にきついこと言っちゃったから……」
高橋「てっきりへこんでいるのかと思ったわ」
七咲「……」
高橋「でも、違った。なんだか昨日よりも楽しそう」
高橋「その原因はおそらく……七咲さんなんじゃないかって思ってね」
七咲「それで……私に質問を?」
高橋「ええ」
高橋「彼との間に何があったの?ねえ、聞かせて」
七咲「……え?えっと……」
高橋「あ、私ったらごめんなさい。別に答えたくなければ……」
七咲「あ、いえ。いいんです。実は……」


高橋「なるほど。それはいい考えね!」
七咲「そう……ですか?」
高橋「ええ。それに絢辻さんを捕まえるなんてあなたたち、やるわね!」
七咲「いえ。それは偶然なので」
高橋「次の模擬試験の結果が楽しみだわ」
七咲「……」
高橋「それにしても……羨ましいわ」
七咲「え……?」
高橋「私はこの歳になっても相手がいないんですもの」
七咲「何を言っているんですか、高橋先生」
七咲「先生はまだお若いじゃありませんか。相手は必ず見つかります」
高橋「だといいんだけどね……」
高橋「まあ、とにかく、橘くんをしっかりサポートしてあげてね」
高橋「私ではなく、他の誰でもない、七咲さんにしかできないことだからね」
七咲「はい!精一杯努力します」
高橋「いいお返事ね。あ、あと無理は禁物よ!彼もあなたも……」
七咲「はい、わかってます」
高橋「たまには息抜きのデートも……ね?」
七咲「え……?あ、はい」
高橋「いいなぁ、私もデートしたい……」
七咲「……」
高橋「それじゃ、私はお肉とお豆腐を買いに行くわ」
七咲「ええ。早くしないと特売が終わっちゃいますので」
高橋「ごめんなさいね、引き止めたりして」
七咲「あ、いえ。私の方こそすみません」
高橋「それじゃ、七咲さん。また明日ね」
七咲「はい。また明日」
七咲「……さてと、私も帰ろ」

高橋先生……ついこの前まで私の恋敵だった人……
と、言っても橘先輩が片想いをしていただけなんだけど。
その高橋先生から橘先輩をサポートするよう頼まれた。
私は驚きを隠せなかった……だってあの高橋先生から言われたから。
もちろん、私は先生に言われなくてもそうするつもりだ。
橘先輩は先輩のくせに頼りないから。
私がしっかりと支えてあげないとすぐに挫折しそうだから。
私がそばについて、しっかりと毎日勉強をしてもらわなきゃ。
でも、たまには息抜きも必要……なのかな。
そういえば最近、先輩とデートをしていない。
私の部活が忙しいからなんだけど。
あ、でも今度の日曜日は暇だから先輩を誘ってみようかな。
よし、じゃあ明日、お昼休みにでも話をしてみる!
先輩、楽しみに待っていてくださいね。

第3話に続く。

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