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2012-02-29

エピソード閏年特別版「先輩、今日は2012年2月29日ですよ」

4年に一度の「閏年」と呼ばれる年がやって来た。
今日は4年に一度しかない2月29日だ。
この日に誕生した人は4年に一度しか歳をとらないとか言われてるけどデタラメだろう。
それはいいとして。
僕と逢、長女の祈、長男の幸伎、それにアマガミの面々+αが登場するこの七咲アフターストーリー。
それが載っているとかいう妙なブログが開設されてから初めての閏年を迎える。
閏年の記念に管理人が閏年特別版の話を作ったんだ。
まあ、突然思い付いたとかで、皆さんが読む頃には3月になっていると思うけど……。
というわけで、本編に移ります。



七咲家

逢「先輩も祈も大丈夫かなぁ。今日は一日中寒くて雪が降ってるし」

刑事である僕と、小学生の祈はそれぞれ職場と小学校に行っている。
逢は冷蔵庫を開けてみた。ほとんど何もない。

逢「どうしよう。今日お買い物に行くつもりだったのに雪が……」
逢「今夜どうしたらいいと思う?」

逢は眠っている幸伎に話しかけた。当然返答なし。気持ち良く眠っている。

逢「……だよね。はぁ」

逢は微笑みながら落胆した。

ガタッ。

逢「ん?」

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……。

逢「な、何の音?」
しゅう「た、だ、い、ま……」
逢「せ、先輩!?」

バタッ。

逢「ちょ、先輩!?だ、大丈夫ですか?」
しゅう「あ、逢が……幻か?」
逢「えっと、今温かいお茶を出します」
しゅう「頼む」

数分後

しゅう「はぁ。死ぬかと思った。生き返った。もうちょっとで氷のオブジェになるところだった」
逢「外で仕事してたんですか?」
しゅう「うん。張り込みやってた。容疑者は無事確保できたからいいんだけど、寒くて」
逢「でも早く上がれてよかったですね」
しゅう「今日の仕事は主にそれくらいだったから」

気付けばまだ午後5時過ぎだった。

しゅう「あれ?」
逢「どうしました?」
しゅう「夕飯の支度はまだなんだ……」
逢「それがですね……」

逢が冷蔵庫を開けた。

しゅう「……買い物に行かなきゃな。寒いけど行って来るか」
逢「い、いいです!私が行きます!!先輩は休んでいて下さい」
しゅう「ほら、この通りもう大丈夫だから僕が行って来るよ」
逢「いいえ。私が……」

その時、玄関の呼び鈴が鳴った。

しゅう「はーい」

ドアを開けた。

森島「逢ちゃんお久しぶり~!」

開口一番、森島先輩がそう言った。

しゅう「え?えっと……森島先輩、お久しぶりです」
森島「ありゃ?キミもいたんだ」
しゅう「はい、ここ僕の家でもありますから」
森島「え、えっと、そうじゃなくって……」
しゅう「ん?」
塚原「ふふ、いつもしゅう君が出勤中で七咲しかいないから、ついいつもの癖が出ちゃったのね」
しゅう「塚原先輩……。なるほど、そういうことでしたか。とりあえずお二人とも上がって下さい」
森島「ありがとう」
塚原「お邪魔します」

森島先輩と塚原先輩を家に入れるなり、すぐに二人とも逢と対面した。
逢が温かいお茶を出した。

逢「どうぞ」
森島「ありがとう」
塚原「ありがとう、七咲」
しゅう「お二人とも早上がりだったんですか?」
塚原「私はもともと休診で、はるかは早上がり」
森島「今日寒かったでしょ?早く帰りたくて社長に駄々をこねちゃった」
しゅう「え?」
逢「ズル休み……みたいな感じですか?」
森島「ち、違うわよ!」
塚原「違うの?」
森島「私はただ早く帰りたくて、仕事をパパーっと終わらせたから、社長に帰っていいですかってお願いしたの」
塚原「なるほど。パパーっとね」
しゅう「お願いした?さっき駄々をこねたって言ってませんでした?」
森島「え?ああ、気のせい気のせい」
逢「それで、何をしにウチに?」
森島「えっと……なんだっけ?」

ズサーッ。

塚原「出たよ、はるかの物忘れ」
しゅう「えっと……一つは僕たちに逢いに来たんですよね?」
森島「そうそう!祈ちゃんと幸伎君の顔を見たくて」
逢「生憎ですが、祈はまだ学校です」
森島「そろそろ帰って来る頃ね。よーし、幸伎君を今のうちに抱っこしておこうっと。いいよね?」
逢「はい」

幸伎と戯れ始めた森島先輩。
これでは一向に話が進まない。

塚原「はぁ。はるかにも困ったものね」
しゅう「でも逆に森島先輩は森島先輩のままでちょっと安心しました」
塚原「うん。確かにはるかは全然変わってない。結婚の予定がないってところまで」
逢「まだ独身なんですか?」
塚原「付き合っては別れ、を繰り返してる」
しゅう「相変わらずだ……」
森島「幸伎君よしよし。う~ん、かわいい!」
塚原「……」
しゅう「……」
逢「……」
塚原「は、はるかが、あんなんだから、話が進まないね」
しゅう「……ですね」
逢「……はい」
塚原「仕方ない。代わりに用件を話すわ」
しゅう「お願いします」
塚原「はるかがね、どうしても行きたい店があるんだって」
逢「それで私たちを誘いに?」
塚原「そういうこと」
しゅう「えっと、夕飯ってことでいいんですよね?」
塚原「もちろん」
しゅう「助かったぁ」
塚原「助かった?」
逢「実はですね、食材がなくて夕飯をどうしようか考えていたんです」
塚原「なるほどね。それで夕飯の支度をしている姿がなかったわけだ」
しゅう「気付いてたんですか?」
塚原「何となくね」
逢「その店ってここから近いんですか?」
塚原「ごめん。店の情報ははるかしか知らないんだ」
しゅう「……そう、なんですか」
逢「……」
塚原「……」

3人で温かいお茶をすすりながら森島先輩に視線を送った。

森島「幸伎君かわいい!!……あ!ごめん」

視線に気付いたのか森島先輩は幸伎を再びベッドに寝かせて戻って来た。

森島「えっと、そう、その店の情報だよね?」
塚原「話聞いてたんだ」
森島「う、うるさい。ひびきちゃんは黙ってて」
塚原「……」
森島「早速、その店の情報だけど……どんな店か予想してみて」
しゅう「予想!?」
逢「ヒントはないんですか?飲食店って言ってもいっぱいありますよ」
塚原「そうね」
森島「ヒントはねぇ……今日!さあ、分かるかな?」
しゅう「今日?」
逢「今日ですか」
森島「あ、ちなみに正解した人だけ招待するから教え合いはなしよ」
しゅう(今日……閏年だから、2月29日……なるほどな。簡単じゃないか)
逢「あれ?先輩、今日って何月何日でしたっけ?」
しゅう「え?」

逢が珍しくアホな質問をしたので顔を見てみたら……笑ってる?ドヤ顔??

しゅう(そうか、逢も分かっててわざとボケてるんだ。よーし)
しゅう「逢、忘れちゃったのか?今日は3月1日じゃないか!!」
逢「えっ??もう3月なんですか??早いですね」
塚原「七咲、疲れてるのね」
逢「いえ、毎日幸伎とずっと家にいるので、曜日の感覚が鈍ってて」
しゅう「やだなぁ。たまには遊びに行かなきゃダメだな」
塚原「それならいい場所知ってるわよ」
逢「本当ですか?」
塚原「うん。小児科に来る親御さんが前に話してた。リラックスできる場所だって」
しゅう「暖かくなったらそこに行こうか」
逢「あ、でも、暖かくなると花粉が……」
塚原「そうね。花粉症対策はしっかり行わないと。二人は大丈夫?」
しゅう「今のところ」
森島「ちょ、ちょっと!!何でみんなして話をずらしてるの?」
しゅう「え?あ、すみません」
逢「えっと、今日が3月1日だから……雛祭り??」
森島「違うでしょ!!今日は2月28日よ!!」
しゅう「え??」
逢「はい??」
塚原「はぁ。またか」

出題者本人がヒントを忘れていたとは……恐れ入った。
ヒント以前に今日の日付を忘れるとは!!
さすが物忘れの森島先輩。

しゅう「それならもう解けてますよ」
逢「私もです」
塚原「私もよ」
森島「へ、へぇ……答えは?」
祈「ニンニク」
しゅう「あれ??」
逢「今祈の声が」
祈「ただいま。塚原先生、森島さん、こんばんは」
しゅう「おかえり。寒くなかったか?」
祈「大丈夫」
塚原「祈ちゃん、こんばんは」
森島「そ、それより、どうしてニンニクなの?」
祈「今日は2月29日。ゴロがニンニクだからです」
森島「せ、正解……」
しゅう「すごい!ていうか、いつからそこにいたんだ?」
祈「うちに帰って来たら話し声が聞こえて、森島さんがクイズ出したところから聞いてた」
しゅう(つまり盗み聞きか)
森島「むむむ。難しいクイズだと思ったんだけどな」
祈「え?」
森島「ん?どうしたの?」
祈「実はクラスメートにクイズ好きの男子がいて、同じクイズを出していたのを聞いていたんです」
森島「そう、だったんだ」
祈「他の子は分からなかったようですが、私はすぐに分かったので答えました」
しゅう「祈は頭がいいからなぁ」
塚原「ふふ、親ばかね」
塚原「それにしても、はるかのクイズは小学生レベルだったってことね」
森島「ひど~い!一生懸命考えたのに~」
逢「私もヒント聞いた瞬間に分かっちゃいました」
しゅう「簡単だからなぁ」
森島「で、でも、答えたのは飛び入り参加の祈ちゃんだから……」
しゅう「知ってるか、祈?ニンニクを食べると寒くなるんだよ」
祈「どうして?」

僕はペンとメモ帳を持って来て書き出した。

しゅう「ニンニクだろ?2、2、9だ。2×2×9は?」
祈「36!さむっ!」
しゅう「そういうこと」
森島「え……」
逢「あ!今日は2012年2月29日ですね」
逢「ニンニク(229)の、に・お・い・に(2012)……嫌(18)気がさす……とか?」
しゅう「そうか。2012年もゴロに当てはめられるし、2×9は18だ!なるほど」
森島「……」
塚原「はるか。どうやらはるかの負けのようね」
森島「……うん。そうね!みんなで行きましょう、焼肉屋!!」
祈「やった!!焼肉!!」
しゅう「えっと……」
森島「割り勘ね」
しゅう「う……奢りじゃないのか……ま、仕方ない」
逢「幸伎も連れて行きますが、遠くないですよね?」
森島「すぐ近くよ。行きましょう」

こうしてみんなで2012年の2月29日に焼肉屋に行った。
その店は“ニンニク”を使った料理が絶品らしい!!
なるほど、だから“今日”あんな簡単なクイズを出して僕らを誘ってくれたのか。
森島先輩、ありがとうございます。

ちなみに、行った店の店主は前にひったくり事件で僕が救った人だった。
おかげでちょっと安く提供してくれた。
いいことはするもんだな。



七咲アフターストーリー
エピソード閏年特別版「先輩、今日は2012年2月29日ですよ」
END

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