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2011-12-15

プレリュード「始まりの日!謎めいた案内状」

―――それは1通の差出人不明の奇妙な手紙から始まった。

七咲アフターストーリー スペシャル

―――舞台は僕と、妻である逢の母校……輝日東高校。

「輝日東高校……

―――ある日、僕と逢に同窓会への案内状が届いたんだ。

        同窓会……

―――その案内状こそ今回のすべての惨劇の始まりとなった。

             ミステリー」

―――今まで数々の難事件を解決して来た名刑事である私、七咲しゅうは今回の一件をこう呼んでいる。


名刑事七咲しゅうの事件簿
事件ファイル○○1
七咲アフターストーリー スペシャル
「輝日東高校同窓会ミステリー」


うん、解決してみて、本当に嫌な事件だったと思う。
でも、この私にかかればこんな事件、朝飯前……

先輩!先輩!起きてください!!
そのまま寝ると風邪をひきますよ!!

ん?あ、ああ……逢か。

逢「またですか。刑事ドラマを見ながら寝ちゃうなんて……もう夕飯前ですよ」
しゅう「え?朝飯前じゃないの??」
逢「はい??」
しゅう「あ、いえ、何でもないです……」
しゅう(そっかぁ。あれは夢だったんだ……)
しゅう(でも惜しかったなぁ。逢が起こさなければもっといい思いが出来たのに!!)
逢「寝ぼけてるんですね……顔を洗って来てください」
しゅう「うん……」

僕は逢に言われた通り、顔を洗いに行く。

しゅう(最近何かと忙しかったからなぁ……今日は久々の休日!)
しゅう(録り溜めてた刑事ドラマを見てたらいつの間にか寝てたらしい)
しゅう(逢もいつの間にか仕事から帰ってた……もうこんな時間か)
しゅう(後でちゃんと見とかないとな)
しゅう「さて、じゃあ夕飯にす……あれ?今日は魚なの?確かカレーのはずじゃ……」
逢「……」

逢が僕を睨みつけた。

しゅう「え?……僕が何かした?」
逢「先輩……買い物は?」
しゅう「買いも……ああ!!忘れてた!!ていうかいつの間にか寝てた!!」
逢「まったく……しっかりしてください……」
しゅう「ご、ごめん」
逢「はぁ。もういいです。食べましょう」
しゅう(僕としたことが……逢を怒らせてしまった……)
逢「別に怒ってませんよ」
しゅう「ええっ?ぼ、僕今何か言った??」
逢「顔に書いてあります」
しゅう「顔に?1等ハワイって??」
逢「ぷぷっ。美也ちゃんじゃあるまいし私はそんなこと……でもあれは傑作でしたね」
しゅう「わ、笑うな!!」
逢「ふふふ」
しゅう(逢……まさか僕の考えてることがわかるなんて……怖い)

ピリリリリリ……

しゅう「あ、電話……もしもし、七咲ですが?」

僕の携帯電話にかかってきた電話を相手も確認せずに出た。

美也「あ、にぃに!久しぶり!!」
しゅう「え?えええええええええ?」

ドカッ!

しゅう「痛った!!」
美也「わ、わわっ!!にぃに脅かさないでよ……びっくりしたじゃん」
しゅう「びっくりしたのは僕の方だ!!美也……お前、空気読み過ぎだぞ!!」
しゅう「おかげでびっくりし過ぎて家具に膝ぶつけた……痛い」
逢「ん?美也ちゃん……?」
美也「知らないよ、そんなこと……」
逢「先輩……電話の相手、美也ちゃんなんですか?」
しゅう「うん」
逢「ちょっと代わってください」
しゅう「え?」
逢「もしもし、美也ちゃん?」
美也「あ、逢ちゃん!!久しぶりなのだ!!にししし」
しゅう「ちょ……逢……勝手に……」
逢「先輩は黙っててください」
しゅう「あ……はい」
逢「美也ちゃん、元気?」
美也「うん。逢ちゃんは?」
逢「うん。元気だよ」
美也「にぃにに変なことされてない?」
逢「変なこと……?」

逢が僕を見る。

しゅう「え?」
逢「うん。大丈夫」
しゅう「な、何が!?」
美也「そっかぁ。ならよかった」
逢「もし何かされたら真っ先に美也ちゃんに報告するから。大丈夫」
しゅう「おい!?何の話してるんだ!?」
逢「それで?何か用事?」
美也「うん。それなんだけどね……同窓会来ない?」
逢「同窓会?あるの?葉書来てないけど」
しゅう「同窓会!?」
美也「あ、来てなくて当然だよ。だって実家に届いてるから」
逢「実家に?」
美也「にぃにの分は美也と一緒に。逢ちゃんの分は今日逢ちゃんのお父さんから受け取ったよ」
逢「え?先輩と私二人分!?しかも住所がそれぞれ実家で、別々に送られている……?」
美也「うん。橘しゅう・美也の連名で一通、七咲逢で一通」
逢「橘しゅうと七咲逢!?」
しゅう「は!?何だそれ?ちょっと代わって!」
逢「あ……」
しゅう「それ本当なのか、美也」
美也「あ、うん。本当だよ」
しゅう「その葉書、差出人、誰だ?」
美也「書いてない」
しゅう「え?差出人不明だと!?」
逢「……!?」
美也「き、気になるなら、明日まとめて封筒に入れて転送するね」
しゅう「……分かった」
美也「じゃあ、にぃに、逢ちゃん、おやすみなのだ!」
しゅう「ああ、おやすみ」
逢「おやすみ……美也ちゃん」

しゅう「……どう思う?」
逢「えっ?あ……美也ちゃんの話が本当なら怪しいですね」
しゅう「うん。怪しい点は3つ。分かるか?」
逢「えっと……橘しゅう、七咲逢で別々に送っていること……差出人不明……他には?」
しゅう「なぜ学年が違う僕と逢なのか……普通同窓会って言ったら同期会とかクラス会だ」
逢「でも、それ以外もあるんじゃないですか?学年が違う人たちが集まる同窓会も……」
しゅう「うん。だけどそれは当日の参加者を見てみないと分からないな」
逢「第二に、差出人は私たちの結婚を知らない人?だから別姓で……」
しゅう「かもしれないし、あるいはわざとそうしている可能性もある」
逢「わざと?」
しゅう「だって普通差出人不明で手紙が届くはずがない」
逢「あ……そうですね。とすれば差出人は私たちの身近な人で、直接橘家と七咲家の郵便受けに投函した……」
しゅう「うん。もしかしたら葉書に差出人の指紋がついてるかもしれない!」
逢「でも、指紋っていくら何でも大げさじゃないですか?」
しゅう「まあな。たかが同窓会如きにここまでの詮索はいらないか」
逢「そうですよ」
しゅう「でも、調べる価値はありそうだ」
逢「その前に……早くご飯食べてください。冷めちゃいます」
しゅう「ああ、分かった」

後日、美也からの封筒が届いた。
僕は早速二通の葉書を職場に持って行き、訳を話して指紋を調べてもらった。
しかし、思った通り、逢のお父さんと美也の指紋しかなく、差出人の指紋は一つも検出されなかった。
もちろん、僕と逢は手袋をして葉書に一切指紋はつけなかった。大げさか?
この葉書の差出人はやはり優秀だ。犯罪者としてな。

逢「それで?先輩、どうするんです?同窓会、行きますか?」
しゅう「もちろん!」
逢「え?本当に行くんですか?怪しいので辞めた方が……」
しゅう「だって……逢も見てみたくない?犯人の顔」
逢「え……?」
しゅう「犯人は……刑事である僕に無謀にも挑戦状を叩きつけたんだ……」
逢「……」
しゅう「わくわくするよ……刑事の血が騒ぐよ……必ず犯人を挙げてやるんだ!!」
逢「……」
しゅう「嫌なら……僕一人で行くよ。逢はこっちにいた方が安全だし」
逢「え?べ、別に嫌とは言ってません。先輩が行くなら私も行きます」
しゅう「え?無理……しなくてもいいよ」
逢「無理じゃありません!ただ、先輩一人じゃ危なっかしくて……」
しゅう「……あ、そ」
逢「なので、私も行きます。久しぶりに母校を見てみたいので」
しゅう「じゃあ、決まり!!」
逢「あ……でも……」
しゅう「ん?」
逢「祈はどうするんです?そんな危ない場所に連れて行けません」
しゅう(生後1ヶ月の祈か。確かに!)
しゅう「そうだな……美也に相談してみるか」
逢「でも美也ちゃんの元にも案内状が届いてますよね……」
しゅう「そうだ。それが問題なんだ。七咲家で預かってもらう訳にはいかないしな……」
逢「……」

結局美也に電話で相談したら、美也は同窓会行くの諦めて代わりに子守をしてくれるそうだ。
美也にしては意外な反応だったが、よかった。

こうして僕と逢は決戦の地、輝日東高校に行くことになった……
はたしてこれから何が起きるのだろうか……



第1章へ続く

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