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2011-12-09

エピソード特別編「oneday two love stories 3rd:美也とイケメンと絢辻、恋のゆくえ」

昼休み

七咲が独りで校舎裏でお弁当を食べているところに僕が行った。

橘「今日は弁当持って来た」
七咲「……」
橘「まだ怒ってるのか?」
七咲「……」
橘「あれは仕方なかったんだって!!現場を見られた以上、ああでも言わないと信じてもらえないだろ」
七咲「あの人、すでに見抜いていると思います。だから正直に言ってもよかったはずですが?」
橘「う……」
七咲「……」
橘「それはそうかもしれないけど、あの人に言ったことは紛れもない嘘だからな。それは信じてほしい」
橘「確かに、失礼な言い方かもしれないけど、絢辻さんの方が美人だって思っていることは本当だ」
橘「でも、そんなことはどうでもいいんだ!」
橘「絢辻さんが美人だろうがなかろうが、僕は七咲の方が好きだ」
橘「じゃなきゃこうして一緒に弁当を食べようなんて思わないよ」
七咲「……それで、美也ちゃんのことはどうなりましたか?」
橘(スルーした……いや、安心してる?)
橘「中多さんによると……」

中多さんから聞いた情報を七咲に話した。

七咲「なるほど。イケメンにハンカチを拾われて、かわいいって言われたんですね」
七咲「それであの美也ちゃんが一目惚れ」
橘「な?ありえないだろ?」
七咲「先輩。美也ちゃんだって恋する乙女なんですよ。ありえないなんて決め付けはよくないです」
橘「誰かさんもそうだったしな……」
七咲「何か言いましたか?」
橘「これあげる」

七咲のために作っただし巻き卵を七咲の弁当箱にさり気なく移した。

七咲「……おいしいです」
橘「僕の自信作だ」
七咲「クスッ。ごまかしても無駄です」
七咲「あ、そういえば昨日の犬好先輩って、結局要件は何だったんです?」
橘「そっか。七咲は途中でフェードアウトしたもんな」

七咲に犬好のことを、昨日の彼の話と今日の梅原とマサとケンの情報を合わせて話した。

七咲「彼、絢辻先輩が好きなんですね……」
橘「転校早々、しかもたったの3ヶ月で絢辻さんを落とすのは至難の業だぞ」
七咲「落とす?好きな相手を傷付けるんですか?」
橘「違う!そういう意味じゃなくて、恋に落とすんだ。つまり自分のことを愛させる」
七咲「よく分からないです」
橘「まあ、そのうちきっと分かるさ」
七咲「……美也ちゃんが好きなイケメンが誰か気になりますが、犬好先輩と絢辻先輩のことも気になります」
橘「そうだよなぁ」

僕も七咲も弁当を食べ終わった頃……

??「しゃべってないよね?」
??「う、うん」

橘「誰か来る!隠れよう!」
七咲「どうして隠れるんですか?」
橘「いいから!」

七咲と一緒に陰に隠れた。
そこに現れたのは……

美也「はぁ。どうしよう」
中多「美也ちゃん……」

橘「美也?」
七咲「中多さんも」

美也「紗江ちゃん。聞いて来てくれない?」
中多「えっ?何を?」
美也「だーから!あの人に……わ……す……」
中多「美也ちゃん?」
美也「……」

橘「美也が口ごもってる」
七咲「顔が赤いです」

中多「美也ちゃん、聞こえない」
美也「だーから!みゃー……じゃなくて、私を好きかって」
中多「好き?」
美也「この前のあの人に!」
中多「聞くの?」
美也「うん……」

橘「中多さんに聞かせるのか?そういうのは自分で聞くべきだと思うが」
七咲「聞けないから困るんです!乙女心は繊細なんですよ」
橘「そうかな?」

中多「美也ちゃん、それはできないよ……」
美也「お願い!」
中多「わ、私も、その……」
美也「その?」
中多「き、緊張するから……」
美也「……紗江ちゃん人見知りだったね。ごめん」
中多「ううん」
美也「困ったなぁ。どうしよう。逢ちゃんはこのこと知らないし、話したくないし」

橘「だってよ?ここで変化球だ」
七咲「でもやはり、これは美也ちゃんの問題です。私が首を突っ込むわけには……」
橘「もうすでに突っ込んでるけどな」

中多「先輩は?」
美也「お兄ちゃん?無理!」

橘「即答かよ!」
七咲「クスッ」

中多「兄弟、でしょ?」
美也「でもお兄ちゃんなんかに話しても役に立なそうだから」

橘「失礼な」
七咲「私よりもひどい言われようですね」

中多「そうかな?美也ちゃんが羨ましい」
美也「羨ましい?みゃーが?」
中多「兄弟がいるから何でも相談できるね。私は一人っ子だから……」
美也「全然良くないよ!エッチでスケベで変態で……」

橘「全部同義語だろ!」
七咲「クスッ。あはは」
橘「ええい、このままじゃ埒が明かない!行くぞ」
七咲「あ、ちょ、先輩」

僕は七咲の手を引っ張って美也たちの前に出た。

橘「変態で役に立たないお兄ちゃんで悪かったな!」
美也「お兄ちゃん……逢ちゃん」
中多「あ……」
美也「い、いつからそこにいたの!?」
橘「美也たちが来る前から。元々ここで七咲と弁当を食べていたら話し声が聞こえたんだ」
美也「全部、聞いてたの?」
七咲「ごめんね、美也ちゃん」
美也「……」
橘「美也。どうして僕に相談してくれなかったんだ?」
橘「中多さんはいい友達だけど、中多さんにだってできないことくらいあるぞ」
橘「男の僕に女心が分からないからっていう理由なら他に七咲だっているし」
橘「独りで悩んでないで、困った時はいつでも相談してほしい。それが友達であり、兄弟だからな」
七咲「私じゃ力になれないかもしれないけど、協力はするよ」
美也「……」
橘「美也」
七咲「美也ちゃん」
美也「う、うるさい!」
橘「美也!」
美也「いいよねぇ二人は。そんなにラブラブでさ」
七咲「……」
美也「まるで美也のことをかわいそうな目で見て。自分たちは勝ち誇っている」
橘「そんなこと……」
美也「お兄ちゃんにも逢ちゃんにも関係ないでしょ?黙っててよ!!」
七咲「……」
美也「だいたい盗聴なんて趣味悪い。もう、二人ともだいっきらい!!」

美也は怒って去って行った。

中多「美也ちゃん、待って!」

中多さんが美也の後を追いかけた。

七咲「……」
橘「……ごめん。僕が余計なことしたから」
七咲「先輩……」

泣きそうな七咲を抱いた。

橘「美也にああ言われたけどさ」
七咲「はい」
橘「一度首を突っ込んだことだ。このまま続けよう」
七咲「いいんですか?」
橘「うん。美也を幸せにしてあげたい」
七咲「私もです」
橘「もし何かあったら、僕が責任をとる。美也に責められようが何しようが、めげるなよ」
七咲「はい!」
橘「それから、七咲の役割はこれで終わった」
七咲「役割?」
橘「うん。中多さんを守るって役割」
七咲「あ……そうですね」
橘「こうして美也には僕らが盗聴した結果、美也の恋事情を知ったと思わせることができた」
七咲「実は最初に中多さんから聞いてすでに知っていた、という事実を隠すことができたんですね」
橘「そう。これで中多さんが美也から責められることはない。中多さんを守る必要がなくなった」
七咲「でも、まだ私の役割は残ってますよ」
橘「そうだっけ?」
七咲「美也ちゃんの監視です。美也ちゃんの好きな相手を突き止めない限りは打つ手がありません」
橘「そうだったな」

七咲を離した。

橘「引き続き頼むよ。僕も探ってみるから」
七咲「了解です」

こうして、本格的に美也の好きな相手を突き止めることになった。

その一方で……

放課後、3年A組の教室にて……
ものすごい形相で犬好のネクタイをギューギュー引っ張りながら犬好に迫っている絢辻さんがいた。
犬好は絢辻さんに拷問されていること、絢辻さんの胸が自分の胸に当たっていることに喜びを覚えていた。

実は、廊下に落ちていた黒革の手帳を拾って誰の手帳かを調べるために手帳をペラペラめくっていた犬好。
そこに絢辻さんが通りかかり、黒革の手帳が絢辻さんのものだと発覚する。
黒革の手帳の中を見られたと焦った絢辻さんは、犬好を3年A組の教室に引き入れ、拷問している。

そう。
僕と七咲が美也の恋愛で苦戦している最中、犬好は次々と絢辻さん攻略のフラグを立てていったのだ。


その日からしばらくの間、美也の恋愛は平行線を辿っていった。
美也の好きな相手がなかなか現れなくなった。


数日後、休み時間

犬好「それでね、おかしいんだ」
絢辻「ふふっ、そうね」

犬好と絢辻さんが屋上で仲良さそうに話している。
犬好の、絢辻さん攻略丸n日目。
絢辻さんはすでに犬好に少しだけ好意を抱いている。

中多「美也ちゃん、元気出して」
美也「う~~~。だって、あの人に逢えないんだもん」
中多「き、きっと、逢えるから……あ!」
美也「そうかなぁ?……あれ!?」

美也と中多さんが屋上にやって来た。
そこで見たものは!

美也「いた!」
中多「うん」
美也「で、でも、どうやって話しかければ。それにお兄ちゃんのクラスの絢辻さんが一緒だよ」
中多「どういうこと?クラス違うのに」

その時、犬好が絢辻さんを抱いた!
美也たちの側から見ると、絢辻さんが犬好の体に隠れて見えなくなった。

美也「何、して……」
中多「……」

犬好が絢辻さんを離した。

美也「あれ?絢辻さん、鼻血出てる。何があったの?」
中多「……」

絢辻「この唐変木!」
犬好「痛い!」
犬好(でも、この痛さがたまらなく、いい!!)

絢辻さんは美也と中多さんの横を抜けて、屋上から出て行った。

犬好「ああ……」

犬好はしばらく放心状態だった……。
絢辻さんを抱いた心地と絢辻さんにぶたれた痛みがまだ体に残っていて……
絢辻さんのかわいい鼻から出ていた鼻血がまだ目に焼き付いていた。
三割増しイケメンと言えど、こんな快感を味わったのは実は初めてであった。

犬好「絢辻さん……あなたが、僕の、新しい飼い主だ!ワンワン」

美也「……えっ?」
中多「何、言ってるの?」

犬好「……おっと、こうしちゃいられない!早く教室に戻らないと」

ここで再び、犬好と美也・中多さんがすれ違う。

美也「あ、あの!」
犬好「ん?……キミは」
美也「えっと、その」
中多「み、美也ちゃん、ハンカチ」
犬好「ハンカチ?」
美也「あ、そうだった」

美也はダッ君ハンカチを取り出した。

美也「この前はありがとうございました!」
犬好「ああ!キミはこの前のハンカチの子か!大したことはしてないのに」
美也「で、でも、か、かわいいって」
犬好「ああ、そのダックスフンド、僕が前飼ってた犬に似てるんだ。かわいかったんだ」
美也「えっ?」
犬好「それより、早くしないと次の授業に遅れるよ。じゃあね」
美也「あ、あ……」
中多「美也ちゃん……」

犬好は足早に去って行った。

美也「……ダッ君が、かわいい」
中多「美也ちゃん……」
美也「みゃーじゃなかった」
中多「……」
美也「それにさっき絢辻さんと……」
中多「じゅ、授業始まるよ」
美也「……保健室行って来る」
中多「えっ?」
美也「みゃー、何か具合悪い」
中多「美也ちゃん」

七咲(やっぱりそういうことだったんだ……)


次の休み時間

七咲「先輩の推理通りでした」
橘「やっぱりか。そしてまさかの犬好」
七咲「美也ちゃんの好きな相手がイケメンって聞いてずっとひっかかっていました」
橘「犬好は絢辻さんが好きだ。美也たちの前で絢辻さんとイチャイチャしていたとなると……」
七咲「そこからの形勢逆転は容易ではありませんね」
橘「くっそ!何でもっと早く気付かなかった!?僕が犬好に絢辻さんのことを話したばっかりに」
七咲「先輩は間違ったことはしていません!それに、先輩は犬好先輩にとって恩人となったわけです」
橘「七咲」
七咲「確かに美也ちゃんは残念な結果となりましたが、犬好先輩は本当に好きな相手と仲良くなれました」
七咲「美也ちゃんにとってはかわいそうですが、私は犬好先輩と絢辻先輩の幸せを壊したくありません」
橘「同感だ。例え美也のためとは言え、人様の不幸なんて願いたくない!」
七咲「でも、美也ちゃん、フラれたショックで保健室から出て来ません」
橘「どうしたものかなぁ」
七咲「……」
橘「そうだ!僕ちょっと犬好と話して来る!」
七咲「えっ?先輩」

昼休み

3年B組の教室前

橘「どうして付いて来た!?僕一人で十分だよ」
七咲「先輩が余計なことを喋らないか監視するんです!」
橘「今度は僕を監視するのか。まあいいや。行こう」

七咲と3年B組の教室に乗り込んだ。

女子生徒「犬好君。今日は一人?一緒にご飯食べよう?」
女子生徒「犬好君。私、お弁当作って来たの。一緒に食べない?」
犬好「そうだなぁ……ん?」

犬好がこちらに気付いた。

犬好「ごめん!今日は先約があったの忘れてた。本当にごめんな!」
女子生徒「え~!?」
犬好「また後日、一緒に食べよう」
女子生徒「う、うん……」

犬好は女子生徒を振り切って僕と七咲の前に来た。

橘「犬好。遅いと思ったらクラスの女子とイチャイチャしてたのか~」
犬好「橘。ごめんな!つい約束すっぽかすとこだった」
七咲「あの、犬好先輩!今日は私と食べる約束じゃ?」
犬好「ああ、ごめん!!また今度」
七咲「ひどいですよ~犬好せんぱ~い!」
橘「犬好。また女か。この子ほっといて行こうぜ」
犬好「あ、ああ。キミ、ごめんな!!また今度だ」
七咲「……」

廊下に出てしばらく歩いたところで……

犬好「で、何か用かい?」
橘「ちょっとな」

犬好と校舎裏に行った。

七咲は先回りしてすでに校舎裏にいた。

橘「んで、どうしてさっきはクラスの女子に“先約があった”って嘘を吐いたんだ?」
犬好「嘘?」
七咲「さっき先輩のクラスの女子が先輩に“今日は一人?”って聞いてましたよね」
七咲「それって、いつもは誰かが一緒ということです」
橘「おそらくその誰かは絢辻さんだが、彼女は今日クラス委員の仕事で昼休みも忙しそうだった」
橘「それにさっき教室に入って来た僕らを見て咄嗟に“先約があった”って言ってた」
橘「僕らは突然誘いに行ったから先約なんてなかった」
七咲「何で私たちが犬好先輩に用があって来たと分かったんですか?」
橘「たった一回しか逢ったことのない僕らを見て、どうして分かったんだ?」
犬好「……はは、さすがだな」
犬好「キミたちはさっきの僕のその一言を聞いただけでそこまで疑問を抱き、僕の芝居に付き合ってくれた」
犬好「さすがだよ」
犬好「……分かるさ。動物的勘ってやつ?キミたちがただならぬ顔をして僕を見ていた」
犬好「これは何かあるなと思って周りの女子生徒をどうにか振り切った」
犬好「で、僕に何の用だい?」
七咲「犬好先輩、最近女子生徒のハンカチを拾いませんでしたか?」
犬好「女子生徒のハンカチ?ああ、ダックスフンドのハンカチなら拾ったよ」
犬好「僕が以前飼ってた犬によく似ててかわいいなと思った」
橘「そのハンカチの持ち主、実は僕の妹なんだ」
犬好「……ええっ?あの子、キミの妹だったのか!……にしてはちょっとお子様体型でキミに似てなかったけど」
橘「そうなんだよ。あんなお子様体型だから誰にもモテ、いてててて……」
七咲「彼女は橘美也と言って、私のクラスメートなんです」
七咲「犬好先輩、美也ちゃんのハンカチを拾って渡した際に“かわいいね”って言いませんでした?」
犬好「うん。ハンカチのダックスフンドがかわいくてつい本音が出てしまったんだ」
七咲「やっぱり」
犬好「それがどうしたんだ?」
橘「紛らわしいこと言ってくれたなぁ」
犬好「紛らわしい?」
橘「美也の奴、“かわいい”って言われて、勘違いして、あんたに一目惚れしてしまったんだよ!」
犬好「な、なんだって!?僕に??」
橘「そうだよ。あんな“まんま肉まん”にしか興味がない妹でも、恋する時は恋するんだよ」
七咲「美也ちゃん、あれ以来恋わずらいで……見ていてかわいそうなんです」
犬好「それは悪い事したなぁ」
橘「僕らじゃ何を言っても美也は受け付けない。だから、お手数だけど、美也に直接言ってくれないか?」
七咲「先輩が絢辻先輩のことが好きだというのは知っています。それを邪魔する気はまったくありません」
橘「美也に本当のことを話すだけでいいんだ。それで美也が立ち直ってくれればいい」
七咲「お願いします!」
犬好「……」
橘「……」
七咲「……」
犬好「分かった。元々僕が曖昧な言い方をしたのが悪い。けじめをつけて来る!」

そう言って立ち去ろうとした犬好は一旦止まってこちらを振り返った。

犬好「それにしても、キミたち、いいカップルじゃないか」
橘「はっ?」
七咲「えっ?」
犬好「ごまかしても無駄さ。言ったろ?動物的勘って」
犬好「キミたちを最初に見た時からすでに見抜いてたよ」
犬好「それでも僕にバレまいとして彼女のことをわざと蔑んでいたキミを見て楽しませてもらった」
橘「お、おう」
犬好「仲が良かったからあんなことができたのさ。たまたま相席していただけの赤の他人にはできないさ」
犬好「絢辻さんのことはありがとう。僕もキミたちみたく、絢辻さんといいカップルになれるように頑張るよ」
犬好「じゃあね!」

犬好は去って行った。

橘「行っちゃったな」
七咲「……」
橘「七咲?」
七咲「まだ怒ってますからね」
橘「えー」
七咲「冗談ですよ、クスッ」
橘「はぁ」


その後

美也「あ、あの」
犬好「橘さんだよね?」
美也「え、は、はい」
犬好「この前のハンカチ、かわいかったよ」
美也「はい」
犬好「前も言ったけど、僕が飼ってた犬に似てたから、思わず本音で“かわいいね”って言ってしまったんだ」
犬好「もちろんキミもかわいいと思う。でもあの時の僕はハンカチに対して“かわいいね”って言った」
犬好「曖昧な言い方をしてごめんね」
美也「い、いえ」
犬好「実は僕、他に好きな人がいて、キミとはお付き合いできないんだ」
美也「えっ?」
犬好「なのに、僕の曖昧な一言のせいでキミがずっと苦しんでいたって聞いた」
犬好「本当に悪かったと思う。キミには悪いことをした!ごめん!!」

犬好が美也に頭を下げた。

犬好「僕って最低な男だろう。殴りたいと思うだろう。遠慮はいらない!僕を殴ってくれ!!」
美也「え、ちょ!」

犬好は美也に頭を下げたままだ。

美也「知ってました」
犬好「えっ?」
美也「私、屋上で見ちゃった。先輩が絢辻先輩と仲良くしているのを」
犬好「うん」
美也「と、とても似合ってました。ど、どうか幸せになって下さい!!」

美也は走り去った。

犬好「……これで良かったのだろうか?」
絢辻「犬好君?」
犬好「絢辻さん」
絢辻「こんなところで何してるの?ちょっと手伝ってくれない?」
犬好「はい、ご主人様!」
絢辻「その言い方やめて!」
犬好「はい、ご主……グボッ!」

犬好は絢辻さんのパンチを腹に食らった!

こうして美也の恋は儚く散った。
一方で、犬好は美也に対して多少の罪悪感を感じながらも絢辻さんとの愛を深めていった。



and after・・・へ続く

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