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2010-04-26

第1話「先輩、一緒に勉強しましょう」

七咲逢スキエピローグBEST
アフターストーリー「私はずっと先輩のそばにいますから」

第1話「先輩、一緒に勉強しましょう」

コンコン
橘「失礼します」
高橋「そこに座って」
橘「はい」
高橋「単刀直入に言うわ……無理ね!」
橘「ええっ!!そんな……」

僕は橘しゅう、私立輝日東高校の3年生だ。クラスはA組。
優等生の絢辻詞さん、悪友の棚町薫、そして親友の梅原正吉と同じクラスだ。
担任は去年と同じ高橋麻耶先生で、今3年生は個人面談をしている。
絢辻さんは国公立大学に進学予定だ。まあ、成績優秀だし当然か。
薫は画家になるらしい。なんでも、写生大会で描いた絵が表彰されたとか。
梅原は家業の「東寿司」を継ぐ。

また、隣のクラスで、僕の幼馴染の桜井梨穂子はKBT108というアイドルグループに所属している。
KBTが輝日東の略だということは言うまでもない。
梨穂子は僕の手の届かないところに行ってしまったので寂しいな。
妹の橘美也と同じクラスの中多紗江ちゃんはアニメ研究所に所属している。
彼女はBL本を書いたり、過激な露出をしたりと、恐ろしく変わってしまった。

ちなみに、森島はるか先輩と塚原響先輩は先月卒業した。
森島先輩はなんとか三流大学に合格したらしい。まあ、勉強していなかったしな……
森島先輩と付き合っていたという2年C組の樹里路美雄も結局振られたらしい。
誰一人森島先輩と結ばれる男子はいなかったのだ。この僕でさえ。
塚原先輩は国公立大学の医学部に進学した。超エリートだよな。
強面だけど面倒見がよくて優しい先輩だ。胸も大きいし……。
塚原先輩に診てもらえるなら病気になるのも悪くないな!
塚原先輩は去年の水泳部の部長でもある。優しいので部員からも慕われていた。
その塚原先輩なき後、水泳部は今の3年生がしっかりと引き継いだ。
しかし、水泳部内で塚原先輩と1、2を争う実力の持ち主・2年B組の七咲逢……
実質彼女に水泳部が託されたと言っても過言ではない。
さすがは僕の彼女だ……

高橋「橘くん、ちゃんと毎日勉強してる?」
橘「……」

去年のクリスマスデート以来、僕と七咲は恋人同士となった。
休み時間によく二人で話したり、昼休みには七咲が手作り弁当をごちそうしてくれる。
放課後、七咲の部活がない時は一緒に下校している。

高橋「ちょっと、聞いてるの??」
橘「……」

七咲はいつも当たり前のように僕の左隣にいてくれる。
七咲がそばにいると楽しくて退屈しないんだよな……
ああ、僕はなんていう幸せ者なんだろう!

高橋「聞いてるの??答えなさい!!」
橘「は、はい!!」
橘(しまった……七咲のことを考えているとついぼーっとしてしまう。僕の悪い癖だ)
橘「すみません、ちょっと考えごとを……」
高橋「まったく、こんな大事な時に気がたるんでいるわよ」
橘「すみません……」
高橋「もう一度聞くわ。ちゃんと毎日勉強してる?」
橘「はい」
高橋「それにしてはこの成績はひどいわ。あなたの志望校、私立大学の法学部は絶望的ね」
橘「そ、そんなぁ……僕は刑事さんになりたいのに……」
高橋「無理ね。クラスで20番、学年で70番の成績のあなたにはね」
橘「ク、クラスで20番、学年で70番!?」
高橋「それに、あなたみたいな気がたるんだ刑事さんじゃ、この国の秩序を守れないわ」
橘「先生、ひどい……」
高橋「だって、本当のことでしょ?」
高橋「さっきも進路の話をしている最中にニヤニヤしながら別のことを考えていたし……」
橘「ええっ!?ぼ、僕、笑っていました?」
高橋「ええ。見ていて変だったわ」
橘「う……僕は変態なんかじゃないのに」
高橋「今何か言った?」
橘「い、いえ、何も」
高橋「とにかく、ちゃんと勉強をしなさい!それから……もっとシャキッとする!」
橘「はい」
高橋「声が小さい!」
橘「はい!!」
高橋「まったくもう……先生はあなたのことが心配でしょうがないわ」
高橋「こんなだらしない感じでちゃんと刑事が務まるのかしら?」
橘「が、頑張ります」
高橋「そう?ならいいけど……あんまりにもだらしなかったらまた個人面談するわよ」
橘(た、高橋先生の個人面談とか、最高じゃないか!!)
橘「ぜ、ぜひお願いします!!個人面だ……」
高橋「こらっ!また如何わしいこと考えていたわね?」
橘「え?どうしてわかったんですか?」
高橋「さっきと同じ顔してた。……まったく、しっかりしてよね」
橘「はい!!」
高橋「よろしい。それじゃあ今日はこれで終わりね。ちゃんと毎日勉強するのよ?いいわね?」
橘「はい!失礼しました」


橘「はあ……」
橘(クラスで20番、学年で70番の成績か……)
橘(僕の夢は刑事さんになること!そのための私立大学の法学部だったんだけどな……)
橘「はあ……絶望的だよ……」
七咲「何が絶望的……なんですか?」
橘「七咲!」
七咲「先輩、こんにちは!」
橘「あ、ああ……」
七咲「?」
七咲「どう……したんですか?どこか具合でも悪いんですか?」
橘「ああ、頭が悪……いや、なんでもないよ」
七咲「頭が……?」
橘「いや、今のは忘れてくれ。実はさっき……」


七咲「なるほど、それで落ち込んでいたんですね」
橘「このままじゃ僕の夢が!」
七咲「わかりました!」
橘「え?」
七咲「先輩、一緒に勉強しましょう」
橘「え?一緒にって?」
七咲「休み時間に二人で図書館で勉強しましょう」
七咲「橘先輩は受験勉強を、私は授業の予習・復習をします。それでいいですね?」
橘「え?七咲はそれでいいのか?七咲に迷惑をかけるわけには……」
七咲「いいえ。迷惑なんかじゃありませんよ。以前のお返しをさせてください」
橘「お返し?」
七咲「去年のクリスマス前の、放課後のプールでの出来事です」
橘「ああ、あれか。でも、あれはもうお返ししてもらったはずじゃ?」
七咲「いいえ。あれだけでは足りません。先輩のために精一杯尽くしたいんです」
橘「七咲……」

そうだ、忘れていた。僕には七咲っていう素敵な彼女がいた。
クールで素っ気ないところもあるけど、本当は面倒見がよくて優しい子。
こんな僕にでも精一杯尽くしてくれる。僕は七咲のおかげで毎日が楽しい。
さっきまでは絶望的だと思っていた受験戦争……でも、僕には七咲がいる!
彼女と一緒ならどんなに高い壁でも頑張って乗り越えられる気がする。

七咲「……先輩?」
七咲(またぼーっとしている……高橋先生の言う通りだらしない……)
橘「七咲……いや、逢!」
七咲「はい!」
橘「一緒に勉強しよう。逢が一緒なら勉強も楽しいはずさ!!」
七咲「はい。喜んで」

こうして休み時間に七咲と一緒に勉強することになった。
早速明日から始めることになった。明日が待ち遠しいな!
よろしくな、七咲。

七咲「あ、先輩、もう一つ言っていいですか?」
橘「うん」
七咲「高橋先生がおっしゃる通り、先輩はだらしないです」
橘「な、七咲までそんなことを……いったい僕っていう男は……」
七咲「大丈夫です。安心してください」
橘「え?慰めてくれるの?」
七咲「違います。先輩のだらしない性格は私が矯正しますので、ご安心を」
橘「う……七咲って優しいのか意地悪なのかわからないな……」
七咲「よかったですね、優しい彼女で。クスッ」
橘(自分で言うのか……)
橘「じゃあ、また明日な」
七咲「はい。それじゃ私は失礼します」

七咲は僕のだらしない性格を矯正するとか言ってるけど……
いったい何をするつもりなんだろう?
とにかく明日に期待しよう。甘い展開になるといいな。

第2話に続く。

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