--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012-03-26

リンク集

公式リンク ←ぼ、僕は変態じゃないぞ!(CV.七咲しゅう)
アマガミ 公式サイト
アマガミSS 公式サイト
アマガミSS 応援サイト
アマガミ*Amagami@wiki
良子と佳奈のアマガミ カミングスウィート
from-yukana
azusa Officialsite
超!A&G
A&G ARTIST ZONE 2h
あまがみっ!ファミ通コミッククリア



ブロともの方々のリンク ←よかったじゃないですか、皆さん変態仲間ですよ(CV.七咲逢)
かめさんを守る会 活動報告書
夢色の追跡者
「えろげゆーざー」だけどジャンルが固定しないでてきとーにgdgdしているBlog
七咲往人の暇人日記

ワルサという人が好き勝手する空間


お世話になっている方々のリンク ←お父さんがお世話になっているんだって(CV.七咲祈)
まったり日々(?)のできごと
ゆび先はもう一つの心臓
ダカッポのアマガミ日記
UNDER MY SKIN
大きな森の小さな書庫
変態嫁喰いオペラ とある御宅(ヲタク)の中学校生の日記!!
とある紳士の魔法日記


七咲しゅうのリンクしゅう ←父さんのコレクションだとか何とか(CV.未来の七咲幸伎)
※ネタバレ注意!!!
七咲しゅうのとっておき!
七咲しゅうのとっておき!!
七咲しゅうの誕生日1
七咲しゅうの誕生日2
七咲しゅうの誕生日3
七咲しゅうの誕生日4
七咲しゅうの誕生日5
七咲しゅうの誕生日6

スポンサーサイト
2012-03-21

エピソード「先輩、いよいよ同棲が始まりますね」(ノベル)

「んしょ……これはどこに持っていくんですか?」
「ああ、そこに置いといてくれるかな?」
「今日は資源ゴミの日で、明日が……」

3月3日に輝日東高校を卒業した私、七咲逢は今恋人の橘しゅう先輩が住んでいるアパートに来ている。
先輩がたった一年間だけ過ごしたアパート……。
たった一年間なのに片付けるのが大変なくらい散らかっている。
先輩……相変わらずですね。

「七咲~、こんな感じでいいのか?」
「えっと……はい」
「これも同じようにすればいいんだな」
「あ、先輩!」
「ん?どうした?」
「どうした?じゃありません!私と先輩二人っきりなので、名前で呼んで下さい」
「え?でも……」
「嫌……ですか?」
「あ、そうじゃなくって。毎日二人っきりの時に名前で呼んでいたら公の場でもうっかり呼んじゃいそうで……」
「……そ、それでしたら」
「それでしたら?」
「今、だけ、お願いします」
「今?こんな甘くもない雰囲気の中でか?」
「……や、やっぱりいいです!」
「……分かった。そんな顔するなよ、逢」
「クスッ。では、日が暮れるまでに作業を終えてしまいましょう」
「うん!頑張ろう!」

どうして私が先輩の部屋を片付けているかと言うと……
うー……

「逢。鍋はこれでいいかな?」
「そうですね……二人ならその大きさで十分です」
「じゃあ、このフライパンも使えそうだな」
「はい」
「楽しみだな~逢の手料理が毎日食べられる!」
「えっ?」
「逢のご両親が逢の大学進学と、僕との同棲を許可してくれてよかった」
「……」
「どうした?」
「えっ?あ、あの……」
「学費なら僕が一生懸命……」
「え、えっと、そうじゃなくて……」
「ん?」
「あ、あっちを片付けますね!」
「あ、逢!?な、なんなんだ?」

すみません。
恥ずかしくて説明するのを少しだけ躊躇いました。

さっき先輩が話した通り、私は体育大学への進学を両親に許可してもらい、推薦で進学を決めている。
その体育大学がこのアパートの近くにあるということで、同時に先輩との同棲も許可してもらった。
でも、このアパートは二人で暮らすには狭すぎる。
そこで、塚原先輩、森島先輩に協力してもらって二人で暮らすためのアパートを決めた。
だから、今は先輩の引っ越しを手伝いながら、私が新たに用意するものを探している。

「……って、考え事していないで、早く作業しないと」

先輩には来ないでくれって言われたけど、私が強引に来てしまった。
これから一緒に住むのに私に見せられない物でもあるんですか、先輩?

「先輩のことだからたぶん、この辺に……ない」
「こっち……ない。ここも……ない」

先輩、もしかして私に気を遣ってエッチな本を読まなくなったのかな?
ううん、きっと私が来ると知って大急ぎで証拠を隠滅したはず。
探せばきっと……

「ないぞ」
「えっ??」
「そっちには食器とかは置いてないぞ」
「え?あ、そ、そうでしたね」
「逢……ちょっと」
「えっ?」

先輩がいきなり右手を私の額に、左手を先輩の額に当てた。

「う~ん、熱はなさそうだな」
「え?熱……ですか?」
「いや、何か逢の様子がおかしいから具合でも悪いんじゃないかと」
「だ、大丈夫です」
「そ、そっか。じゃあ、ここはいいから向こうを頼む」
「はい」

結局、エッチな本は見つけられなかった。
先輩……信じていいんですよね?


ち・な・み・にっ♪

――ふぅ。逢に見つからなくてよかった
昨日逢から電話をもらった直後に即行、松原や華村たちにお宝本を全部預けておいた
こういう時に頼りになるよなー、親友って。あは、あはははは

これがこの時の先輩の心情である。
先輩、それって親友って言うよりも悪友じゃないですか?

――あ、しまった。この一冊だけ預け忘れていた!えっと、そうだ。ここに入れておこう

先輩は適当な空間にエッチな本を隠した。
あ、私は先輩のエッチな本の真相を説明しているだけであって、この真相を知らないという設定ですからね。
し、知りたくもありませんよ!!


「逢~こうでいいかな?」
「見せて下さい……全然ダメです!」
「え~っ!?」
「よく見て下さい。こんなに隙間があるじゃないですか。もったいないです」
「う、確かに」
「先輩はここに、段ボールに入れて向こうに持って行く物を集めて下さい。荷造りは私がやります」
「任せた」

片付けが出来ない先輩。
引っ越しの荷造りだって一人前に出来ない先輩。
私はこんな、郁夫みたいに幼い先輩と付き合っている。
そしてずっとずっと一緒に生きていく。
少なくとも大学に通う4年間は一緒。
……えっ?その、後?
う……。
その後ってつまり……結、婚?先輩と……私が?
……。

「ほら」
「え?」
「さっきからずっと働きっぱなしで喉渇いてるんじゃないかと思って、冷たい麦茶を用意した」
「ありがとうございます」

先輩が用意してくれた冷たい麦茶をちょっとだけ飲んで一息ついた。

「はぁ」
「ごめん」
「えっ?」
「片付けがろくに出来なくて、逢には大変な思いをさせてしまった」
「先輩……」
「でも」
「はい」
「これからもよろしくな」
「え?あ、はい!」
「片付けが出来なくて荷造りも下手くそで、逢には色々負担をかけると思う」
「そ、そんなこと、ないですよ」
「ひょっとしたらずっと逢には負担をかけっぱなしになるかもしれない」
「ずっと?」
「うん。えっと、何て言ったらいいのか……逢と、ずっと一緒にいられたらいいなって思う」
「先輩……私もです」
「本当に?」
「はい」
「僕に出来ない片付けとかを代わりにすることになっても?」
「いいえ。先輩に出来ないことなんてありません。私と一緒に頑張ればいいと思います」
「逢……」
「先輩……」

先輩とちょっとだけ甘いキスをした。

先輩……ちゃんと分かってたんだ。
自分が片付けが出来ない、いえ、苦手なせいで私に負担をかけているって。
でも、私はちっとも負担だなんて思っていませんよ。
むしろ楽しいです!
先輩と今こうして一緒にいられる時間が。
これから先輩と一緒に過ごせるって思った時。
これから先輩と一緒に過ごしていく時間。
私は先輩と一緒にいられるだけで、それだけで幸せなんですからね。

「逢、手伝うよ。逢のやり方を見て参考にしたい」
「分かりました」

それからしばらく先輩に荷造りの仕方を教えた。
先輩ったら、小さな子供みたいにいちいち感激しちゃって……。

「うお!さすがだな!すごいよ、逢」
「こんなの出来て当然ですよ?」
「でも、逢はすごいと思う。僕に出来ないことが出来るんだから」
「先輩もそのうち出来るようになります。そのために私がいるんですから」
「そ、そうだな。逢が教えてくれるからきっと!」
「これでだいたい終わりましたね。後は……ん?あれ、何ですか?」
「えっ!?」

私は立ち上がってそれを取りに行った。

「あ、それは!!まずい!!」

先輩も急いで立ち上がってそれを拾おうとしたが、私の方が早かった。

「今が旬。春先水着美女特集」
「え、ええっと……」
「先、輩っ。やっぱり別居しましょうか?」

私はわざと微笑みながら言った。

「そ、それだけは勘弁!」
「先輩は、私とこの人のどっちが好きなんですか!?」
「あ、逢に決まってるだろ!!」
「では、捨てますね。これは必要ありません」
「そ、そんな……」

大事な本を私に捨てられそうになってションボリしている先輩。
そんな先輩を横目に、私はしばらくエッチな本を見ながら考えた。
ちょっと意地悪しようかな?

「あ、逢?もしかしてそれに興味があるのか?」
「……あの、先輩?」
「うん」
「わ、私が、こ、この人と同じ柄のビキニを着たら似合いますか?」

私はわざと照れながらそう言ってみた。

「……ブウウウウウウウウウウウ」

先輩が麦茶を吐いた。

「ケホッ、ケホッ。あ、あ、逢が?ビ、ビキニ、を?」
「……おかしいですか?」
「そ、そうだな~……ふっ、ふふっ、に、似合う!すごく似合うよ!!」

先輩のことだから、ビキニを着た私をニヤニヤしながら妄想したに決まってる。

「逢!頼む!そのビキニを……」

ビリビリビリ……。

「う、うわあああああああああああああ、破いた!!」
「先、輩?本気で別居しましょうか?」
「あ、逢!!こ、怖い、怖いよ……」
「冗談に決まってるじゃないですか。相変わらずエッチな先輩です」
「ご、ごめん……」
「仕方ありませんね。今回はこれで許してあげます」
「あ、ありがとう」
「でも」
「はい!金輪際エッチな本は決して読まないと誓います!僕は逢だけを見続けると誓います!」
「はい、そうしてください」
「そうだよな。僕には逢がいる。そんな本もう必要ないよな」
「ええ、必要ありません。私が、その本に載っている人たちみたいになればいいんですから」
「えっ?今何て言った??」
「では、荷造りも終わって必要な物も分かったので、夕飯を食べに行きましょうか」
「そ、そうだな」

その後、先輩が私を美味しいラーメン屋さんに連れて行ってくれた。
先輩はその店の常連さんらしく、店長さんがすぐに私を先輩の彼女だと見抜いて色々サービスしてくれた。
ちょっとだけ恥ずかしかったけど、嬉しかった。

――私ははたして、これから先輩の彼女としてうまくやっていけるのだろうか。
先輩と同棲して先輩を助けながらうまくやっていけたらいい。
そして大学を卒業したら先輩と……。

そんなことを妄想しながら私はその日の夜、電車で輝日東に帰って行った。
先輩は大学の用事があるため残らなくてはならず、私も家の手伝いがあるため帰らなくてはならない。
つまり、先輩と一緒にはいられない。
でも、これから新しい生活が待っている。
入学式の直前くらいから私はやっと先輩と同棲できる。
それまでは先輩に逢えなくて寂しいけど、少しの間なので我慢出来る。
先輩、今から新しい生活が待ち遠しいです。



七咲アフターストーリー
エピソード「先輩、いよいよ同棲が始まりますね」(ノベル)
END

2012-03-03

エピソード「先輩、今日は楽しいひなまつりです」

今日は3月3日、ひなまつりだ。
女の子の健やかな成長を祈る毎年恒例の行事だ。
妹の美也がいる僕の橘家にとっても、逢がいる七咲家にとっても昔からの馴染みのある行事で、
さらに僕と逢が結婚して娘の祈が生まれたことで、これからも毎年恒例の行事となっていくだろう。
ただ、都会の借家に住んでいるため、祈のためのひな人形を置く場所がなく、
ひなまつりのたびに休日を見つけて一家揃って輝日東の七咲家に帰省している。
生まれたのは都会だけど、祈の故郷は輝日東、実家は七咲家で間違いない。
理由は簡単。父親である僕が母親である逢の婿養子となったからだ。

そんなわけで、僕と逢は幼い祈を連れて輝日東の七咲家に帰省していた。
逢は玄関先でベビーカーを畳んで祈をおんぶし、僕が逢からその場で渡された鍵を使ってドアを開けた。
で、何故か逢を先に家に入れて僕は逢の後ろに隠れるような形で一緒に家に入った。

逢「ただいま」
逢の母「おかえりなさい」
逢の父「おかえり」
しゅう「えっと……」
逢「何してるんですか?」
しゅう「え?あ、いや……」
しゅう(いくら婿養子だからと言っても、ここは一応人様のお宅だからなぁ……)
母「しゅう君もおかえりなさい」
しゅう「え?あ、お邪魔します……」
逢「照れてるんですか?」
しゅう「ち、違うよ!なんか、何回来ても慣れなくて……」
父「確かに。人様のお宅にお邪魔する感覚かもしれないね」
しゅう「まあ、そんな感じです」
逢「お母さん、ひな人形は?」
母「用意してあるわ。まだ飾ってないから一緒にやりましょ」
逢「うん」

逢は靴を脱ぐと僕の袖を掴んだ。

しゅう「え?」
逢「早く行きますよ」
しゅう「わ、ちょ、待て!まだ靴脱いでないから!それに心の準備が!」
逢「早くして下さい」
しゅう「わ、分かったからちょっと待て」
母「ふふっ。逢ったら早くひな人形を飾りたくて仕方がないようね」
父「さ、早く上がって」
しゅう「もう……お父さんお母さんまで急かさないで下さいよ……」
母「ふふふ」
父「ははは」

しぶしぶ靴を脱ぐと、すぐさま逢に引っ張られるようにしてひな人形のところに向かった。

しゅう「へぇ広いなぁ。あっちとは大違いだ」
逢「ここは私の実家ですから、あっちより広いですよ」
しゅう「祈も幸せだろうね。あ、でもさ」
逢「はい?」
しゅう「このひな人形は逢の健やかな成長を祈るためのひな人形なんだろ?祈はそのお下がりでいいのかな?」
逢「確かにお下がりですが……」
母「大丈夫よ。祈ちゃんは七咲家の女の子だから。このひな人形は七咲家の女の子のためのひな人形だから」
しゅう「そうか。逢のためだけじゃないんですね」
父「誰かさんが婿養子になったおかげでこのひな人形たちは祈ちゃんのために働けるんだよ」
しゅう「なるほど」
母「同様に男の子が生まれたら郁夫の兜はその子のために働けるってこと」
しゅう「男の子かぁ……」

僕は何故か逢を見つめた。

逢「ん?」
しゅう「男の子ね……」
逢「な、何を期待してるんですか?」
しゅう「何でもない」

この時はまだ知らなかった。後に男の子が生まれるってことを。

逢「そ、そんなことより、早くひな人形を飾りますよ」

照れている逢は何とか話を逸らそうとしている。

しゅう「飾りますよ……って!僕もやれってことか!!」
逢「はい。手伝ってもらいます」
しゅう「ああ、だからさっきあんなに僕を急かしたんだな」
しゅう「でもちょっと待て!僕ひな人形飾ったことないから、人形の配置が分からないんだけど?」
しゅう(ちなみに美也もひな人形を飾ったことがない。うちは全部母親任せだった)
母「せっかくの機会だし、教えてあげる」
しゅう「お願いします」

こうして僕は逢と逢のお母さんから人形の名前と配置を教わりながら、七咲家のひな人形を飾るのを手伝った。
ちなみに逢のお母さんは僕にコーチングしながら祈をあやしていた。
一方で逢のお父さんは、僕の初めてのひな人形飾りってことで気を利かせてビデオ撮影してくれていた。

しゅう「最後にお内裏様がここで……」
逢「おひな様がここですね」

最後に僕がお内裏様を、逢がおひな様をほぼ同時に配置して完成!

しゅう「できたぁ。生まれて初めてひな人形を飾った」
逢「お疲れ様です」
しゅう「こうして見るとひな人形ってすごいなぁ。これを僕が半分飾ったんだな……」
母「どう?初めて飾ってみての感想は?」
しゅう「感動です!今夜ここで一晩明かしたいくらいです!」
逢「えっ?」
しゅう「ん?なんか問題でも?」
逢「い、いえ……」

何故か逢が照れている。

母「ふふっ。本当に似た者同士ね」
しゅう「え?」
母「逢もね……」
逢「ちょ、お母さん!」
母「ふふっ」
しゅう「ああ、なるほど」

逢のお母さんが言いかけたことが何となく分かった。
たぶん初めてひな人形を飾るのを手伝った逢は、お母さんから同じ質問をされて僕と同じように答えたんだろう。

父「えっと確か逢が初めてひな人形を飾った時も今みたいにビデオ撮影してたっけな~」
しゅう「本当ですか!?」
父「うん。見せてあげるよ」
しゅう「やった……」
逢「ん!!」
しゅう「いでっ!」

逢に足を踏まれた!

父「はは……そう照れるなって。かわいかったんだから」
逢「……」
母「失礼ねぇ。逢は今でもかわいいよね?」

逢のお母さんが僕に微笑みかけた。

しゅう「えっ??ぼ、僕に振るんですか?」
逢「う……」

逢が一段と照れている。
照れている逢を見てたら何だか僕まで照れてきた。

しゅう「え、ええっとですね……せ、せっかく頑張って飾ったから、せめて集合写真でも撮りましょうか?」
父「そうだね。今スタンド持って来る」
しゅう(いよっし、うまくごまかせたぞ)
母「あ、そうだ。お供え物の桜餅を忘れてたわ。持って来る」

逢のご両親が一時的にその場を離れて、三人だけになった。

しゅう「……」
逢「……」
しゅう「でも、見てみたかったな」
逢「そう、ですか……」
しゅう「うん。僕は出逢ってからの逢しか知らない。小さい頃の逢も知りたい」
逢「……」
しゅう「やっぱり……恥ずかしいか」
逢「……はい」
しゅう「ごめん。僕が悪かった」
逢「え?」

お詫びと言っては難だけど、逢にキスをした。
いつ逢のご両親が戻って来るか分からなかったので、
部屋の出入口からは見えないように、そして短めに、キスをした。

父「お待たせ」
母「これがお供え用で、これがおやつ」
しゅう「ありがとうございます」
逢「……」
母「どうしたの逢?まだ照れてるの?」
逢「ち、違う!」
しゅう「えっとじゃあ配置は……」
父「君と逢でお内裏様とおひな様をやったらどうだ?」
逢「え?祈が主役なのに……」
しゅう「じゃあこうしようか。最初はそれで撮る。次に祈がおひな様、未来の旦那さんがお内裏様ってことで!」
母「なるほどね。お内裏様の場所は空けておくのね」
しゅう「はい」
しゅう(だが実際は空かないんだけどな……ふふふ)

最初の写真。
僕がお内裏様、逢はおひな様。その後ろに逢のご両親。逢のご両親の間に、二人に支えられる形で祈。
とてもいい写真が撮れた。

次の写真。
未来の祈の旦那さんがお内裏様、祈がおひな様。その後ろに僕と逢。その後ろに逢のご両親。
……のはずが?

しゅう「よしっ。僕はここだ」

最初の写真を撮った位置から僕は微動だにしない!

逢「ちょっと先輩。そこは未来の祈の旦那さんの位置ですよ。さっき自分で言ってたじゃないですか」
しゅう「だから僕はここなんだよ」
逢「えっ?」
しゅう「ほら、幼い女の子ならよく言うじゃないか。将来はパパと結婚するんだ~!って」
父「あ~!僕も言われた記憶あるぞ」
しゅう「ですよね!!」
逢「い、言ってない!!」
母「あら?顔赤いわよ」
しゅう「ふ~ん、やっぱりか」
逢「う……と、とにかく、そこをどいて下さい。じゃないと不倫と見なして即刻……」

逢が鬼の形相で睨んできた。

しゅう「おお、怖い……どきますよ。仕方のない先輩ですね……」

後ろから逢に肩をガシッと掴まれた!

しゅう「痛いぃぃぃぃぃごめんなさい」
母「ふふっ」

こうして何とか写真を撮り終えた。
いくつか幼少時代の逢のエピソードを聞くことが出来て、すごく楽しかった。

その後、帰って来た郁夫とともに七咲家の食卓を囲んだ。
逢のお母さんのひなまつり特製料理がとてもおいしかった!!
あ、そうそう、幼少時代の郁夫のエピソードも聞いた。
お供え物のお菓子を内緒で食べちゃったこととか……な。
美也もよくやってた。似た者同士だ。


その夜、七咲家にお泊りすることになり、逢と添い寝した。

逢「……」
しゅう「……まだ怒ってるのか?」
逢「怒ってないです」
しゅう「悪かったって。色んな意味で」
逢「……」
しゅう「……しょうがないな。じゃあ、美也の話でもしてあげようか」
逢「美也ちゃんの?」
しゅう「こんなこともあろうかと、事前にアルバムを持って来た」

しばらく逢と、幼少時代の美也の話で盛り上がった。

逢「ふふふ、美也ちゃんったら」
しゅう「だろ?」
逢「あ!これ、先輩ですか?」

美也の写真の中に何故か僕の写真が紛れ込んでいた!しかも恥ずかしい写真!!

しゅう「え?うわあああああ」
逢「しーっ。大声出さないで下さい」
しゅう「ごめん」
しゅう「……あ~あ。何でこの写真が入ってたんだろう。事故だ……」

僕はそっと写真を隠そうとしたが、逢に手を掴まれた。

逢「ダメです。見せて下さい」
しゅう「い、嫌だよ。恥ずかしい」
逢「私も出逢う前の先輩が知りたいです!」
しゅう「よ、よく言うよ。自分は教えてくれなかったくせに」
逢「早く見せて下さい」
しゅう「じゃあ約束だ。僕が見せたら逢にも恥ずかしいエピソードを語ってもらう!それで公平だ」
逢「う……」
しゅう「嫌なのか?じゃあ、見せ……」
逢「分かりました。仕方のない先輩ですね」
しゅう「よし。はい、ご褒美だ」
逢「私は犬ですか??」
しゅう「逢、お手!」

パーン。

しゅう「ご、ご主人様を平手打ちするなんてひどい!」
逢「ふふっ。ふふふっ」
しゅう「しかも無視して写真見てるし」
逢「ふふふ」
しゅう「そ、そんなにおかしいか??」
逢「だ、だって、ふふふ」
しゅう「失礼だなぁ」
逢「ありがとうございます」
しゅう「じゃあ次……」
逢「おやすみなさい」
しゅう「おい!!」

逢は僕に背を向けて寝始めた!

しゅう「約束が違うだろ!」
逢「……」
しゅう「逢!聞いてるのか?」
逢「……」
しゅう「よ、よーし、こうなったら、背後から襲って身ぐるみ剥いで……」

僕が構えると、突然逢が起き上がって僕に抱き付いて、そのまま僕を引き込んだ!

バサッ

しゅう「あ、逢!?何を……」
逢「ん……」

僕は逢の布団の中に入れられて掛け布団をかけられて、暗い布団の中で逢にキスされた。
さっきよりもなが~い、なが~い、ふか~い、ふか~いキスだ。

逢「ちゅ……ん……」
しゅう(逢……)
逢「はぁはぁ……不倫なんて、させませんからね」
しゅう「え??」
逢「先輩は私だけの先輩です。例え相手が祈であろうと渡しませんからね。そのつもりで」
しゅう「え??ふっ。そんなこと気にしてたのか。バカだな、冗談に決まってるだろ?」
逢「バカってなんですか!許しません!」
しゅう「許してくれないのかぁ。うん、それでいいよ。僕のことをずっと愛してくれていたらそれでいい」
逢「先輩も……」
しゅう「もちろん。逢のことが大好きだよ」
逢「……ふふっ」
しゅう「ははは」
逢「では、約束なので話しますね」
しゅう「話してくれるのか!やった!!」
逢「わ、笑わないで聞いてくれますか?」
しゅう「え?あ、うん」

その後、逢から解放されて、逢の幼少時代の恥ずかしいエピソードを聞いた。

しゅう「はははははは。それは恥ずかしいなぁ」
逢「ひどい!笑わないって言ってたじゃないですか!」
しゅう「ごめんごめん。だってさ、小さい時からそのまんまだもんな」
しゅう「逢は逢のままだよ。昔からかわいいんだな」
逢「か、かわいい?」
しゅう「そう。かわいい」
逢「……」
しゅう「こう言っちゃ難だが、美也よりもかなりかわいいよ」
逢「美也ちゃん?」

またしても美也の話をした。

逢「へぇ。そうだったんですか」
しゅう「うん。だから逢が恥ずかしがることないと思う。美也だってそうだったんだから」
逢「……」
しゅう「逢?」
逢「先輩、ありがとうございます」
しゅう「え?べ、別に感謝されるようなことは……」
逢「いえ。私は今勇気を振り絞って私自身の恥ずかしいエピソードを先輩に話しました」
逢「先輩は私をバカにしたりせずに、むしろ恥ずかしくないってフォローしてくれた」
しゅう「バカにするわけないさ。だって、大好きな逢だから」
逢「先輩……」

今度は僕が逢を引き込んで、暗い布団の中で長くて深いキスをした。


こうして、楽しいひなまつりは終わった。
七咲家のひな人形はちゃんと逢を健やかに成長させてくれた。
だからこそ今逢の隣に僕がいるし、僕が七咲家のひな人形に出逢うことが出来たんだ。
七咲家のひな人形はとても立派な働きをしてくれた。
感謝するとともに、もうひと働きお願いしたいところだ。
今度は、新しい七咲家の長女、祈のために。
“祈”の健やかな成長を“祈”っている……。
なんちゃってな。

                  ↓七咲祈
ひな人形
       ↑七咲しゅう七咲祈の未来の旦那さん
イラスト:http://www.para-gallery.com/hinakazari.html



七咲アフターストーリー
エピソード「先輩、今日は楽しいひなまつりです」
END

Copyright (C) アマガミ・七咲逢をこよなく逢する七咲逢依存症患者の家. All rights reserved. Template by Underground
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。